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1 リヴァイ

部屋を転々としながら。ペトラへ。

昨晩は俺が眠りに就く迄傍に居る、という任務を全うしてもらえた事に礼を言う。褒美をやりてえ処だが、お前は今何処をフラついているのかも不明だ。此処を覗いたならば直ちに安否確認の一報を寄越せ。…なんて大口が叩けねえのは承知の上。何の前触れも無ェ寝落ちに謝りたかっただけだ。途中トラブルにも見舞われたが、新たに移転した部屋でのんびりお前と過ごせた時間が心地良かった。ベッドには未だお前の体温と残り香がある。また会えたら、という文句だけ綴っておこう。
2 ペトラ・ラル
ご報告遅くなりました。ペトラです。
昨夜は良く眠れましたか?
少しでも兵長のお役に立てていたらいいんですが…。寝入り前に騒いでしまった上、兵長には恥ずかしい所しか見せていなかったような気がしてなりません。
折角の兵長の温もりすら、緊張し過ぎて良く思い出せなくて……今思い返しても何て勿体な…………い、いえ、何でもないです…。
また機会があれば、今度はもう少しマシな抱き枕になりたいと思います。
3 リヴァイ
何処ほっついていやがった、ペトラ。ったく心配を掛けさせやがって。…なんて悪態は置いておいて、お前の安否確認が完了したところで、全くと言っていい程時間の共有が短かったお前ともう一度話してえと思った。其処で誘いだ、今晩は空いてるか?
4 ペトラ・ラル
お疲れ様です、兵長。
ご心配をお掛けしてしまいましたが、物資調達の任から無事戻りました。
兵長からのお誘い、凄く嬉しいです。今晩でしたら、今から空いていますので、兵長の都合のいい時に呼んで下さい。
5 リヴァイ
遅くなっちまったが、未だ起きているだろうか。応答がありゃ今直ぐ部屋を陣取りに行く。
6 ぺトラ・ラル
はい、未だ起きています。
私が部屋を取りに行っても良かったのかもしれませんが、兵長にお任せします。
7 ぺトラ・ラル
すみません、兵長。
睡魔が忍び寄り、今日はこれ以上は無理そうなのでお知らせしておきます。
兵長も無理なさらず、ゆっくり身体を休めてください。
まだ兵長にその気があれば、声を掛けていただければ馳せ参じます。
どうか貴方に安らかな眠りが訪れますように……。
ペトラ。悪い、昨晩はお前に声を掛けた直後、意識を手放すという上司として格好の付かない失態をしてしまった。詫びる、すまない。…クソ。
未だ愛想を尽かしていないと言ってくれるのであれば、俺の鳩一羽を此処へ滞在させておく。手紙を脚へ括り付ければ俺の元へ届くだろう。お前からの筆跡を祈り、待つとする。
たった今、兵長の元に鳩を飛ばしました。
大丈夫だとは思いますが、もしもの時に備えて私の鳩も用意したので、兵長の鳩の帰りが遅いようでしたら使ってやって下さい。
おはようございます。兵長。
昨日兵長が寄越してくれた子に新たな宿を記した手紙を届けてもらうようお願いしたんですが、無事に届いたでしょうか?
兵長と同じ場所を選択しましたが不安で仕方ありません。
此方にさらに別の鳩を用意しました。
もし昨日も私からの手紙が届いていませんでしたら、この鳩を使ってみて下さい。