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喘華

華族の末息子、白鷺 嘉月は枕元に人の気配を感じて目を覚ますと下男の由良 和真が静かに佇んでいた。
嘉月はどうしたのか聞こうとして口を開いたが言葉を発する前に塞がれていた。
唇が離れると和真は申し訳なさそうに頭を下げた。
『坊ちゃん…すいません…』
『っえ?』
頭で考える余裕もなく、布団に押し倒された嘉月は着物の帯を解かれ下着すらも脱がされた。
『いやっ、和真!』
『坊ちゃん…っ!…』
解かれた帯で手を拘束され和真も自らの帯を解くと嘉月の目を覆った。
目の前が闇に包まれて一層恐怖が増し、涙が和真の帯に滲む。
『怖い…怖いよ…和真ぁ///』
震える躯を撫で回す和真の掌。
真っ平らな胸板で転がされた突起はぷっくりと膨らんだ。
そして、それを湿った感触が襲う…和真の唇だ。
『あっ、ぁあ、ん///いやだ…和真ぁ…怖ぃ…///』
尖った舌先がグリグリと小さな突起を押し潰す感触に嘉月は身悶えていた。
『坊ちゃんの此処…怖いと言っているのに勃起なさってますよ…可愛い。まだ皮を被ってる。』
『やだっ、言わないでよぉ…触らないでよぉ///』
薄く茂る陰毛を探るような手つきで和真は触っている。
『おや…触らないで良いのですか?もうこんなに汁を滴らせているのに…』
恐怖が快楽に変わる。
まだ女を知らない隆起が震えて快感を待ち焦がれる。
『…さ、触って…和真…///』
嘉月は恥を忍んで頼んだ。
けれど、和真は触ってくれなかった。
『どう触れば良いのですか?坊ちゃんが気持ち良いと思われるやり方を教えて下さい…』
『…和真…』
『さぁ、坊ちゃん…教えて下さい…』
落ち着いた和真の優しい声に嘉月は促された。
『指で…包んで…しごいて…』
『こう…ですか?』
『っひゃ、ぁん///』
熱い和真の指が触れただけなのにより一層感じていた。
『和真、和真ぁ…イきたい…イきたいよぉ…』
『まだ我慢なさって下さい…もっと気持ち良くしてあげますから…』
『うん、うん…判ったから…早く…』
モジモジと腰を揺らし、次成る快感を待つ。
すると俯かされ腰を高く抱えられた。
息がかかるほど近い所に嘉月の白桃の様な未熟な尻がある。
和真はそれだけで興奮しすぐさま突っ込みたい衝動を抑えて柔らかい双丘を優しく割り開いた。
『ひぁっ!?なにっ?何してるの!?和真!』
訴える嘉月を無視し和真は小さな嘉月の尻の穴に唇を寄せ舌先で堅い穴をこじ開けようとしている。
2
小さく開いた穴に唾液を流し込み尖らせた舌先でつつく。
そして、少し緩く成ったところで和真は中指を差し込んだ。
『痛いっ!!やだ、やだ!!止めて!!!』
唾液を流し込んだおかげで滑りは良かったがいきなり中指を付け根深くまで突き刺された嘉月は肉壁を掻き回す指に不快感を露わにした。
しかし、和真はゆっくりではあるが指の本数を増やしていった。
痛がっていた嘉月の泣き声も次第に甘い嬌声に変わった。
『っあ、あ…和真…和真ぁ…』
『気持ち良いですか…坊ちゃん…』
『良い…気持ち良いよぉ…も…駄目ぇ…』
張り詰めていた嘉月の小さな男茎は尻の穴に和真の指をくわえ込んだまま射精した。
きゅうぅ…と締まる小さな穴に和真は自分の恐ろしく猛った男茎をぶち込みたくて、すぐさま指を引き抜くと嘉月の小さな穴に巨大な凶器を突きつけた。
『ぎゃっ!!』
嘉月の可愛い唇からは愛らしさの感じられない濁音が漏れた。
それもそうだろう和真の巨根がミチミチと音を立てて嘉月の小さな尻を犯しているのだから。
痛みに耐える嘉月の背には脂汗が溢れ、顔は涙や鼻水でグシャグシャである。
『ああ…坊ちゃんのアナルは何てキツい…私のペニスを喰いちぎろうとしている…』
訳の判らぬ戯れ言を言いながら和真は自らを全てを押し込んだ。
ギチギチに詰まった嘉月の彼処は限界を通り越し広がり血が溢れた。
『痛いっ!!痛いぃ!!!』
『大丈夫です。すぐに良くなる…』
血の滑りを借り挿入を繰り返す度に嘉月はやっと嬌声を響かせた。
『ひぃ、ぁあっ、ん!!』
『可愛い…可愛い私の坊ちゃん…嘉月…愛してる…』
『和真っ…っあ、嘘…ひゃぁん!!』
激しい腰つきに崩れ落ちそうになるのを和真が背中から抱き締め、嘉月の最奥にありったけの情熱を吐き出した。
ずるぅり…厭な音が嘉月の尻から聞こえる。
ピクピクと痙攣する嘉月の腹部には先程、和真と同時にぶちまけた大量の精液が水たまりを作っていた。
『申し訳ありません…坊ちゃん…本当にすいません…』
謝りながら和真は嘉月の拘束を解いたが目隠しの和真の帯を残して、立ち去ろうとした。
『待って!!和真っ…ぅ、あ…』
逃げようとする和真の躯に抱きつくが激しい情事の後の為、腰が立たない。
『ひっく…ふぇ…行か…ないでぇ…和真ぁ…』
『主人である坊ちゃんにこんな事をした私はもうここにはいられません…』
『嫌ぁ…和真っ!好き…僕も和真が好きなのぉ…だから行かないでぇ///』
3
嘉月の告白に和真は足を止めた。
『ま、誠に…!?』
『僕だって和真が好きだよぉ///なのに…』
『すいませんっ』
熱い抱擁に濃厚なキス…
『目隠し…取って…取ってキスして…』
そろりと帯が解かれる。
『目が真っ赤だ…』
『当たり前だろう…もうあんな強姦みたいな真似しないでよ…』
すいませんとまた和真は頭を下げる。
身分の違う嘉月が好き過ぎてどうにか躯だけでも抱けたら…と和真は嘉月を強姦していた。
『もっと…普通に…いっぱい犯して…僕を犯して…和真。』
『はい…坊ちゃん…』
『違う!嘉月だょ!嘉月って呼んで…』
『嘉月…』
妖艶な笑みを浮かべて嘉月は手を差し伸べる。
そして、嘉月の部屋の襖は閉められた。
夜はまだまだ長い…