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2-夜間遺精

仕方無くすぼまりに押しつけていた指に力を込める。
ずぬぬぬっ、と第一間接まで押し入れた。
「あっ!んああっ‥っ!!」
少し入っただけなのにお腹に伝わる圧迫感が凄かった。
「もっとだ!もっと押し込め!!」
兄が僕の股間に熱い息を吹きかけながら話す。
僕は指により一層の力を込めて中へ中へと進めていった。

「ああっ!!はっ、はっ、、苦しいよぉ‥」
僕のアナルは根元まで指をくわえ込み、ぐにゅぐにゅと収縮を繰り返していた。
「おに‥ちゃ‥これでいっ‥‥?」
僕は涙眼になりながら少しだけ顔を上げて兄を見た。
「何言ってるんだ。早く次の指を入れろ!」
冷たく言い返される。


一体何本入れたら許されるんだろう‥。
先の見えない不安が頭をよぎる。


僕は人差し指に添えるようにしてズブズブと中指を食い込ませていった。
「ぁああっ‥、、いやぁっ、は‥ぁっ!」
苦しくてたまらない。ゆっくりと入れているので痛みこそ無いものの、突き上げるような圧迫感は治まらなかった。
「おに‥ちゃ‥っ、もう‥む‥りっ、、」
「うるさい!!早く次の指を入れるんだ。」
兄は僕の懇願を一蹴すると、僕のもう片方の手を取ってアナルに導く。
「今度はこっちの手の指を入れろ。」
兄にそう言われて仕方無くもう片方の手もすぼまりに伸ばす。
そこは指を二本もくわえているせいで限界まで皺が広がっていた。
隙間を縫うように指を差し入れる。
「んあはぁっ‥!!」
襞が裂けそうなくらいに指がぎちぎちにせめぎ合う。


僕のお尻の穴‥どうなっちゃうんだろう‥


「もう一本入れたら、許してやる。」
兄が笑ってそう言った。
僕はその言葉に従って大きく深呼吸すると、身体の力を抜いてズクズクと最後の指を埋めていった。
先程僕のアナルを濡らしてくれた精液も、もうすでに乾いてしまっていて四本目は痛みをともなった。
「裂けちゃうっ!!四本‥ちゃんと入ったから、もう抜いてもいい‥‥?」
半泣きになりながら兄に訴えるが、兄は低く笑ったまま僕のお尻を観察し続けている。
「ねぇってばぁ‥、おにぃちゃんっ‥‥!」
お尻を揺らして抗議した。
「フフ‥、ああ、抜いてもいいぞ。よく頑張ったな。」
兄はそう言って僕の内股にキスをくれた。


ほっ、と溜め息を吐いて僕は指を丁寧に引き抜いていった。
二本目の指を抜くときだった。僕は自分のアナルの中の内壁を指の腹で擦ってしまった。
「くああっ‥!!」
思わず嬌声が漏れる。
身体中を電流が走ったような衝撃だった。
一瞬のことだったのに敏感に反応して僕のペニスは勃ち上がる。

 なに‥‥?
 今の快感は‥‥

僕は我慢できなくて同じ所に指を戻して引っ掻くように擦ってみた。
「ああっ!あっあーーっっ!!」
今まで感じたことの無いような、ペニスを擦るのとはまた違う、もどかしいような、直接的なような、疼くような快感だった。


兄は新しい快感を見つけた僕をニヤニヤ笑って見ていた。
「‥‥お前って奴は‥、勉強はからっきしなのにこういうことはやけに飲み込みが良いんだな。」
「あ‥、おに‥ちゃ‥ん、な‥んで、僕のお尻どうなっちゃったの‥‥?」
問いかける僕に兄は伸し掛かってきた。
2
「お前のお尻は僕が欲しくてたまらないんだよ。ムズムズするだろう‥?」
「う‥ん。ムズムズして‥かゆい‥でも気持ち良いの‥。」
ずるずるとアナルを擦る手を兄に掴まれた。
「早く指を抜くんだ。いっぱい擦ってあげるから。」
「う‥ん、うん、お兄ちゃん。」
僕がアナルから濡れた指を抜いている間に、兄は素早く全裸になっていた。
月明かりに照らされるように浮かぶ兄の肢体は白く光り、とても美しかった。
目線を下におろしていくと白い肌には似付かわしくない黒々としたペニスが透明な糸を垂らし、びくびくとそそり立っている。

兄はペニスの根元を持つと、僕の片足を肩に乗せて股間を密着させた。
僕のすぼまりに兄の先走ったものがニチャリ、とつく。

「えっ!?それ入れるのっ!」
僕は驚いて半身を起こして密着したそこを見た。ペニスの頭はもう僕の中に少しだけ埋もれていた。
「そうだ。指なんかよりずっとイイぞ。」
兄はそう言って僕の腰のくびれを掴んでじわじわと腰を進めた。
「ぃあっ‥!いたいっ‥っ!」
ずずっ、ずずっ、と僕の皺を押し広げながら突き進んでくる肉棒は不快なものでしかないのに何故だか僕は痛くてももっと奥まで欲しいと思ってしまった。
「おにぃちゃ‥んっ!もっと‥、いっぱいにしてぇ‥僕の中を埋めていって‥‥」
「ああ。兄弟だからかな、お前の中は僕の形にぴったりだよ。」
腰を強く引かれて、一気に兄のペニスが捻り込まれた。
お尻に兄の毛がじょりじょりと擦れる。
「ーーーっっ‥!!」
兄のが根元まで入ったんだ‥‥。
嬉しいのに、圧迫感が強くて声が出ない。
身体を揺らして苦しみから逃れようとすると、逆にアナルがキュイキュイ締まった。

「っあ、締めるな!」
ずるるっ、と折角入った兄が僕の襞をまくり上げながら抜けていく。
「くぅっ‥!でてっちゃ‥やっ‥‥、」
兄の抜けそうなペニスを追いかけるように僕はお尻を揺すった。


「分かってるよ。ほら、食え。」
兄は僕の腰を強く掴むと、僕の前立腺目掛けてペニスを力強く突き入れた。
「ひぃやああーーっ!ああっっ!!」
えぐるようにゴリゴリと擦られて、僕は背中をのけ反らせて叫んでしまう。
「うる‥さいな‥、母さん達が‥起きるだろうが‥。」
兄は僕を遠慮無く突き上げながら身体を折り曲げて僕に重なってきた。
僕の口を大きな兄の手が包み込む。
耳元に荒い吐息が吹きかかり、兄の言葉が僕の朦朧とした頭に響いた。


「僕の‥‥優秀な精液が欲しいか‥?」

何度も何度もそう問われた。
僕は口を押さえられているから何も答えることが出来ないので、コクコクと頭をずっと上下に振っていた。
「そうか‥‥、じゃあたっぷりと出してやるからな。全部飲むんだぞ‥‥拓巳‥。」
兄はそう言うと僕の口から手を離して、両方の手で僕の膝裏を押さえつけた。
徐々に兄の腰の動きが早まっていく。
「んぐっ‥ううっ‥、う‥。」
僕は唇を噛んで必死に声を押さえた。


兄が腰を回すように僕の中に突き入れたときだった。
ゴリゴリッ!と前立腺をえぐられて、僕は眼を見開いた。
「あーーー‥っ!!」
声は堪えることが出来ず、叫びながら僕は兄の腹に精子をまき散らしてイってしまった。
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泣きながら肢体を痙攣させていると、兄はより一層ペニスを深く、強く突き入れてきた。
「僕より先にイクなんて‥‥毎日調教してやる必要があるようだな‥。」
「ごめ‥‥なさっ‥おに‥ちゃ、もうゆるし‥てぇ‥‥」
精を放って脱力した身体を兄はむさぼるように攻め立てた。
直腸を直撃する快感と痛みに僕は気絶する寸前だった。

兄の腰使いがいきなり早まったと思ったら、ペニスがズルリと抜けた。
「うあああんっ‥!」
開ききった僕の穴が露になる。
そこからは白く淀んだ液体がどろどろと零れ、シーツを汚していた。

兄はすっ、と立って僕の髪の毛を鷲掴みにすると、僕の口にびちょびちょに濡れたペニスを押し込んだ。
何も思う間もなく、喉奥に兄の精液が勢い良く放たれる。
「今度は飲めないなんて許さないからな。頭の良くなるミルクだ。よく味わって飲みなさい。」
ビュルビュルと喉を打つ熱い液体を僕は出てくる端から飲み下していった。
一旦躊躇しちゃうと飲めなくなるから、喉を開きっぱなしにしてゴクゴクと飲んだ。
兄はそんな僕を見て、頭を撫でてくれた。
「お前は頭が悪いから、明日から毎日コレを飲んだほうがいいな。」
僕は尿道に残った兄の精液を吸い取りながらコクコクと頷いた。

「明日からは裸になって僕を待っているんだ。いいね。」
僕は兄の萎えたペニスを口から離しながらまたコクコクと頷いた。


兄弟でこんなことをするのはきっと間違ってるんだろう。
馬鹿な僕でもそれくらいは分かる。


でも、僕は兄の言うことには逆らえないし、それに何だか兄弟として仲良くなれたみたいで実はちょっと嬉しいんだ。


僕は目をつぶって兄の萎えたペニスに頬擦りしながら、先のことは考えないよう努めた。