1

舌触り

「ほんとにホンバンは無しだからね」
ホテルまでは来たけれど、やっぱり不安になってきた。
だって相手のオヤジがメールで聞いてたよりもずっと体格が良かったから、これじゃヤバ
くなった時に逃げられないんじゃないかって思ったんだ。
ぼくはお金が欲しいだけだから、とにかくちょこちょこっと相手して、さっさと終わらせ
たい。
「分かってる。舐めるだけだから、ね」
うっわー・・・マジで舐めるんだってさ。
見た目、普通の人なのにこんな趣味があるなんて、人って分かんないもんだよね。
最初からそういう約束だったけど、本人目の前にして聞くと、やっぱ引くよ。
そうそう、約束ではぼくはマグロ状態で構わないってことになってる。
ぼくはオヤジのを舐めたりしないし、当然お尻に入れさせたりもなし。
ちなみにこういうコトすんのは、今日が初めて。
ちょっとの我慢でお金がもらえるんだから楽なもんだって、友達に教わったんだ。
女の子と違って「間違い」があっても妊娠しないしね。
「シャワー浴びてくる」
「いや、そのままでいいんだ」
うげーー!!
洗わないのを舐めるの!?この人、真性だよ・・・。
マジ、キモい。
ぼくはきっとあからさまに嫌な顔をしてたと思うけど、オヤジの方は気にしてないみたい。
ぼくが淡々と服を脱ぐのを楽しそうに見てる。
男のストリップなんて面白くないって・・・。
ぼくがトランクス一枚になったところでストップをかけられて、オヤジも脱ぎ出した。
うわ・・・このオヤジ、すげぇいい体してる。
胸毛が似合う筋肉って言うの?
腕とかなんて、ぼくの太腿くらいもありそう。
う・・・わーー。
なんだ、そのパンツ。
小っちゃー!

お互いにパンツ一丁になったところで、ベッドの上で圧し掛かられた。
オヤジの手はちょっと湿っぽく汗ばんでて、気持ち悪い。
両手でぼくを抱き締めるみたいにして、胸とか腋とかお尻とか触ってくる。
「ひっ!」
いきなり首筋を舐められて、びっくりしてヘンな声が出ちゃった。
生暖かくて、でもすぐにひんやり冷えて、すごくくすぐったい。
オヤジの舌が首筋から鎖骨に下りて、鎖骨の上のくぼみに沿って横に滑る。
あっ・・・その肩の付け根のところ、ムズムズする・・・。
舌は何度かそこを往復して、そっからさらに下に下に。
右の乳首がツルンっと舐め取られる。
「うあっ!」
ゾクゾクっと悪寒がして、ぼくは手のひらでオヤジの頭を突っぱねた。
「それ、イヤだ!」
そしたらオヤジ、急にニヤニヤ笑って、まだ濡れてる乳首にフウって息を吹きかけた。
「乳首が感じるんだね」
「違うって!キモいって言ってんの!」
「困るな。それじゃお小遣いは無しだよ」
困ったのはぼくの方だった。
せっかく好条件のお客を見つけたのに、これでダメになっちゃったらまた新しい相手を探
さなきゃいけなくなっちゃう。
「・・・分かった」
ぼくは諦めて目を閉じる。
オヤジは返事も無しに、また乳首に吸い付いてきた。
今度はキツ目に吸い上げられて、ビリビリっと痛みが走る。
「イテ!!イテテテテテっ!!」
「少し静かにしなさい」
だって、マジで痛いって!
「声を我慢して」
妙に迫力のある目でぼくを威嚇して、それからまた胸にしゃぶりつく。
またあの痛みが来てわめきそうになったけど、とにかく我慢する。
「う・・・くぅ・・・・」
あ・・・あれ?
ヘンな声が出ちゃった。
2
あ、そんな吸われたら、乳首が腫れるって・・・っ
「あっ・・・ヤ・・・っ」
前歯と舌で噛むみたいに挟まれたら、背筋がゾクンと震えた。
なんだよこれ・・・
くすぐったいってゆーか、ムズムズゾクゾクするっ
「あぁ・・・ぁんっ」
なぜかぷっくり膨れてた反対側の乳首をつままれて、スイッチみたいにクリクリされたら
またヘンな声が我慢できなかった。
あはぁ・・・なんでそんな・・・そこばっか・・・あっ!
噛まれたところ、すごく敏感になってて・・・舌先でちろちろされると、気持ちイイ・・・
「ふうぅ・・・うぅ・・・っ」
唇が乳首から離れて、ヘソに向かってズルズルと体表を滑る。
さっきまで歯でコリコリされてた乳首は指でつままれて、両方をリズミカルにキュッキュッ
と揉まれた。
「ああぅ・・・ふぁあ・・・っ」
電気、電気が流されてるみたいっ!
ぼくはいつの間にかクネクネと上半身を踊らせて、女の子みたいな鼻声で喘いでた。
おヘソ舐められるとすごくくすぐったいんだけど、くすぐったいのを我慢してると、それ
がおチンチンをウズウズさせる興奮に変わるんだ。
ああ・・・体の表面全部が痺れてるみたいで、どこもかしこもピリピリする・・・!
あ、お、おヘソの下の方、舐められてる。
トランクスのフチで一度止まって、それから・・・
「先走り、出ちゃってるね」
オヤジは鼻先をおチンチンの先っぽあたりに押し付けて、クンクン嗅いでいる。
え?マジでぼく、濡らしてた?
「ほら、ここ」
ぼくはびっくりして、上半身を起こして自分の前を見た。
ほんとに小さな染みが、おチンチンの割れ目からじんわり広がってた。
「乳首、感じちゃったんだね」
「ぁあっ・・・!」
両方の乳首を軽く引っ張りながら捻られて、ビリビリする気持ちヨさが乳首からおチンチ
ンに向かってぎゅーんと走ってく。
痛くてくすぐったくて、でも下半身がウズウズする・・・!
あ・・・あっ・・・そんな、引っ張んないで・・・っ
え・・・?あ・・・
「あっああっ・・・!!」
いきなりオヤジがトランクスごとぼくのおチンチンに吸い付いた。
縦の割れ目にぴったり舌を押し付けて、レロレロって染みを舐め取る。
布越しにそれをされるとザラついた生地の感触が尿道に直接キて、乳首を弄られて生まれ
た電撃とおチンチンから迸る電撃が繋がった気がした。
「ぁあああーーーっ」
そんな、吸わないでっ
そこ、そんな舌、押し込まれたら、
「はぁああーーっああぁあーーっ」
おチンチン痺れる!
ヘンだ、それ、ヘンだ!
ヤバい、イ、イきそ・・・・っ

だけどオヤジはいきなり口を離しちゃって、ぼくは焦れてモヤモヤの溜まってる下半身に
気持ちを集中したまま、早くもう一度吸って欲しいと願う。
でもいつまで待っても吸ってくれなくて、乳首だけを弄られて、我慢できなくなったぼく
が目を開けると、オヤジがいやらしい目でこっちを見て笑ってた。
「エッチな顔、してるね」
ぼくがイきそうになったのを見透かされたんだと分かって、カーッと顔に血が昇った。
「チンポ、舐めて欲しいの?」
そんなこと、何があったって絶対言うもんか!
3
オヤジはぼくがどんな態度を取っても気にならない様子で、トランクスに指を引っ掛けて
下ろし始めた。
わざと勃起したおチンチンをトランクスでくるむみたいにして、オヤジの唾液とぼくの先
走りでベットリ濡れた布をおチンチンに貼り付ける。
濡れて摩擦の大きい布地が尿道の割れ目にきゅうっと喰い込んで、さっきの興奮がまた頭
をもたげる。
そ、そんなことくらいで・・・舐めてなんて、言うもんか・・・・っ
「下ろすよ」
ぷるん!とおチンチン飛び出して、邪魔なゴムはタマの下に引っ掛けられた。
「まだちゃんと剥けてないんだね」
悔しいけど、そのとおり。
まだ首の辺りが剥けてなくて、ハイネックのセーター状態。
「こういう皮の中って、汚れているんだよ」
オヤジが舌を出して、その上に乗ったたっぷりの唾液をおチンチンに落す。
唾液自体は特に感じなかったけど、今度はナマのおチンチン、それも皮から顔を覗かせて
る敏感な部分をペロリと舐められて、あのイきそうな快感がギューンと走りぬけた。
「はっ・・・!あぁはぁああっ!」
ベチョベチョで暖かい口の中に先っぽだけ含まれて、ヌルヌルの舌が狭い鈴口をこじ開け
て入ってくる。
「いぃっあっはっふあ!」
腰がガクガク痙攣して、でも刺激が強すぎてイくとかそういうカンジじゃなくて、なんか
もう、なんもかんも搾り取られるカンジ!
皮と境目んとこ、舌先でチロチロされると、おかしくなりそう・・・っ
あ、吸、吸われてる!
「ひぃあーーーっ!」
強すぎるよ!ああっ!そんなされたら、ぁあーーっ!
「おっと、まだイくんじゃないぞ」
「ぁ・・・あ・・ぁ・・・っ」
また途中で放置されて、ぼくは爆発しそうなおチンチンを庇うように体を丸めた。
「恥垢が溜まってた。美味しかったよ」
マジで言ってんの・・・?
そんなことより、ぼくもう、早く、イきたい・・・
それなのにオヤジは、おチンチンじゃなくてもう一度乳首に舌を這わせたんだ。
そこも気持ちイイけど・・・今はそっちじゃなくて・・・
「乳首、コリコリしてる。噛まれると感じる?」
「あぅん・・・っ・・・あはぁんっ」
射精寸前まで追い立てられた後は、乳首までものすごく感じやすくなってる。
何べんも甘噛されて、頭ん中、ゴーッて勢いよく血が巡るのが分かるくらい。
「舐めて」
オヤジの親指が口の中に入ってきて、舌をくすぐる。
「さっき俺がしてあげたみたいにしてみて」
さっき・・・
唾液たっぷりの舌で先っぽを縦に・・・
それから尿道に舌を突っ込んで・・・っ
「うぐぅ・・・ふうぅぅ・・・っ」
太い指をおチンチンに見立ててしゃぶったら、さっきされた感覚が下半身に蘇ってきて、
ぼくはエッチな声を出しながら夢中で舌を這わせた。
「いい子だね。ほら、この辺もちゃんと舐めて」
「んふあっ」
右手でおチンチンの裏スジをゴシゴシされて、下半身が跳ね上がった。
ああん・・・そこ、そこ!もっとしごいて・・・っ
ぼくはもっと気持ちよくして欲しくて、自分のして欲しいように舌を絡める。
カリ首に舌を巻きつけるみたいにして、感じやすい粘膜質の先っぽを丹念にねっとりと刺
激するみたいに。
「ふぅうふぅぅ・・・んうーーっ」
「剥けたてのこの辺が感じるのかな?」
「んう!ぅうーーーっ!」
4
おチンチンの縦目をクリクリされて、先走りがどばっと溢れ出す。
そんなすぐやめちゃわないで、もっともっとしごいて欲しいよぉ・・・!
「んはぁ・・・っ」
ベチョベチョの指が引き抜かれて、ぼくは溢れ出した唾液で顎を汚した。
「そろそろイきたい?」
オヤジがおチンチンの頭を、先走りでヌルヌルとまあるく撫でながら聞く。
あ・・・・ぁ・・・・っ・・・・痺れちゃうよ・・・・っ
「こっちもコリコリに硬くなってるよ。ほら」
「はぁあん・・・!」
おチンチンを弄りながら反対の手をお尻側から回して、タマとお尻の穴の間のトコをそおっ
と撫でられた。
その辺全部がおチンチンに繋がってるカンジで、柔らかく触られるだけで焼けるみたいに
熱い。
ぼくの唾液で濡れた親指がお尻の穴を揉み解す。
「唾と汗が混ざってエッチな匂いがしてきた」
最初はザワザワッとしたけど、何度も撫でられてるうちに潤んできたのが自分でも分かっ
た。
「力、抜きなさい」


「あぁあっ・・・・・!!」
痛みとかは全然無くて、とにかく突然にツルンと親指が入ってきた。
「ほぉら、奥まで入っちゃったよ」
「ぁ・・あ・・ああっ・・・あああっ!!」
なにこれ・・・!
あ、そこら辺、イヤだ・・・っ
なんか、なんか、漏れる!漏れちゃう!
「どうした?ん?ここを押されると、なに?」
「あぁあーーーーっ!!ああああーーーーっ!!」
お尻の中を掻き混ぜながら、残りの四本指が前に伸びてきて、タマをクイクイって押し上
げる。
ズンズン震動が伝わってきて、それだけでもう、おチンチンが熔けちゃいそう。
それなのに、その上右手で皮を引き剥がす勢いでしごかれて、ぼくはもう絶叫するしかな
かった。
「乳首、感じる?」
「ぁはああーーーーっ!!んぅううっ・・・ああーーーーーっ!!」
もうもうもうもう、どこもかしこも熱くって、出ちゃう出ちゃう出ちゃう!!
「まだイかせないよ」
ガリッと乳首を噛まれ、同時にお尻をズコズコ突かれた。
「あぁいっ!!痛っ!!あぁあっ!!」
「イきたかったら、約束してくれないかな?」
今度はジンジンしてる乳首を優しく舐めて、おチンチンもコチョコチョくすぐるカンジで
先っぽを中心に虐めてくる。
なんかもう、乳首もおチンチンもトロトロのクリームになって、融けちゃうみたい・・・っ
「俺のも舐めて欲しいんだ。俺の、このあたり」
「んぅううーーーーーっ!!」
尿道と裏スジの継ぎ目をコキコキされて、目の前がフラッシュしたかと思った。
もうダメ・・・限界・・・ぼく、これ以上焦らされたら、ヘンになる!
「どう?」
「あ、ぁ、あっ!」
お尻!お尻!そこ、なんで気持ちイイんだよ!?
「こう言えばいいんだ。『舐めさせてください』って」
ああーーーっ!!お尻、掻き混ぜないで!!
「そしたら、すぐにでも楽になれる」
そんな激しく突いちゃイヤだぁ・・・っ
「イヤなら仕方ないけどね」
「いっああーーーーーっ!!」
乳首、噛まないで!!
「あぁーーーっ!!舐・・・っ」
「ん?なに?」
お尻、そんな、激しく・・・っ