2
「じゃーん!これはなんでしょう!」
隆彦が自慢そうに取り出したのは、誰が見たってエロビだった。
赤と黒の印象のキツい写真がパッケージを覆ってて、裸の女の人がエッチな格好とかして
るのがちまちま写ってるやつ。
ぼくはそういうのを見るの初めてだったから、ちょっとドキっとした。
でも、興奮するのってかっこ悪いから、普通っぽくしなくちゃ。
「どしたのそれ」
「兄貴の部屋にあったんだよ」
隆彦の兄さんは県外の大学に行ってていない。だからって勝手に部屋をあさっちゃダメだ
よね・・・。
呆れ顔のぼくなんてお構いなしの隆彦。もうテープを出してる。
「雅己、AVって見たことある?」
「んー・・・」
この質問は困った。
見たこと無いって言ったら、かっこ悪いかなぁ・・・?
ぼくが口篭もってる間に、隆彦はさっそくビデオの電源を入れてる。
「見ようぜ!」
「ええー。一緒に見るの?」
「なんで?いいじゃん。雅己だって見たいだろ?」
「そうだけど・・・」
そういうのって、一人で見るものだと思う。
だってほら、それを見るってことはつまり・・・見ながら色々するためだし。
「オレも見るの初めてなんだ。昨日の夜は、一緒に見ようと思って我慢したんだぞ」
なんだ、隆彦も見たこと無かったんだ。
だったら素直に見たこと無いって言えばよかった・・・。
無邪気にはしゃいでるツンツン頭の隆彦。
そういうコト、普通に言えちゃうところ、すごく羨ましい。
でも、子供っぽいんだよなーなんて思ってるうちに、上映会が始まっちゃったんだ。


隆彦の部屋はせまくてベッドの上に座るしかないから、二人で並んで座った。
テープを入れると自動的に再生の始まり。
おじさんもおばさんも仕事でいないけど、さすがに昼間だし小さな音にした。
一応ストーリー仕立てになってるらしく、マンションの一室で男と女が会話してるシーン。
音が小さいから、なに言ってるかぜんぜん分からないけどね。
「なっがいなー」
まだ始まって1分経たないって・・・。せっかちなんだから。
「お、脱いだ」
二人が絡み合いながら服を脱いでく。
男の方はほとんど写らなくて、女の方がばっちり写るアングル。
白いおなかとかスカートから覗く白いレースのパンツとか見たら、ぼくのドキドキがどん
どん大きくなってく。
あ、ブラジャーだ。
3
母さんの洗濯物で見慣れてると思ってたけど、全然ベツモノってかんじ。
あ、あ、あんなに下着の上から揉んでる・・・・。
女優の人、身体をよじってあんあん言って、あ・・・ブラジャーが・・・
「うっわー、でっかいおっぱい!」
「もー・・・いちいち口に出さないでよ」
「わりぃ」
せっかくの気分の盛り上がりが台無しだってば。
ぼくがむくれたので、そこから先の隆彦はおとなしかった。
小さい音なのに、喘ぎ声と舐めたりキスしたりのねちょねちょ音が、ものすごく大きく聞
こえる。
うわ、足、すごい広げて・・・ああもう、モザイク、邪魔!
黒っぽいってことは、毛深いのかな?
真ん中、濃いピンク色。うわ、いやらしー。
あ、舐めてるし・・・
あんな声出して、気持ちいいんだろな
やば・・・勃ってきちゃった
ズボンの前がキツいよ。どうしよう。

ちらっと右隣を見たら、隆彦のチンチンも大きくなってた。
テレビを食い入るように見てた隆彦が、ぼくの視線に気付いて振り向く。
「なに?」
隆彦の顔、今まで見たこと無いような表情だった。
興奮で眼が潤んでて、でもちょっとギラギラしてる。
もしかしてぼくも、こういう顔してるのかな・・・?
だとしたら、隆彦にそれを見られるのって恥ずかしい。
ぼくがずっと見てたので、隆彦が相変わらずおっぱい揉みながらあそこを舐めてる画面を
ちらちら見ながら、怪訝そうな顔をした。
「だから、なにってば?」
ええと、なにか言わなきゃ・・・!
「あ、あのさ・・・あのね・・・ここ、キツくならない?」
ぼくが自分のチンチンを見たら、隆彦も自分のを見た。
ああ、どうしよう、ヘンなこと言っちゃった!
隆彦、ヘンなヤツだって思ったかな・・・?
「んー・・・」
隆彦がちょっと考えて、それからニカ!って笑った。
「出しちゃおか!」
「だ、出しちゃうって?!」
「各自、マスかくってことで!」
びっくりして口を開けたままのぼくの横で、さっさと隆彦がチャックを下ろす。
チンチンだけ出そうとしたけど勃起してるからうまく行かなくて、結局腰までズボンもパ
ンツも下ろしちゃった。
「なんだよ、オレだけかよー。雅己も遠慮すんなって」
え・・・遠慮って・・・そういうコトじゃないと思うけど。
その時、ああーん!ってひときわ大きい声が聞こえてきた。
女優の人、あそこに指を入れられて掻き回されてたんだ。
瞬間的にぼくの頭に血がカーって昇って、一緒にチンチンもガチガチになった。
いたたたたっ!
も、限界!ぼくも出しちゃおう。
前がパンパンになってるせいで、チャックもボタンもうまく外れない。
なんとか外した途端に、トランクスの合わせ目からチンチンがぴょこんって飛び出した。
そういえばぼくのって、まだ剥けてない。
4
隆彦のはどうなんだろう?
顔は動かさずに目だけで隣りを見たら、もうガシガシしごいてるところが目に入った。
うわー、あんなに激しくしごいちゃうんだ・・・
ぼく、そんなにしたらもたないカモ・・・
あ、隆彦の、ちょこっとだけ先っぽが見えてる。
綺麗なピンク色・・・
おつゆが少し、出てる・・・

「お前、けっこーデカいな」
急に声をかけられて、ぼくは心臓が飛び上がったんじゃないかと思うくらい驚いた。
ぼくが隆彦のを見てたこと、バレちゃったかな・・・?
「そんなこと、ないよ。隆彦の方が剥けてるじゃん」
「そうかー?」
自慢そうに笑う隆彦。・・・単純。
まだ隆彦がぼくのを見てる。
そんなに見られたら、触りにくいよ・・・
ぼくのチンチン、早くしごいて欲しいってピクピクしてるのに。
「なぁ」
「なに?」
なんだよもう!いいから向こう、向いてってば!
「こすりっこ、しない?」

ぼくはあんまりびっくりして、ぽかんと口を開けて隆彦を見た。
イタズラっぽく笑う隆彦。
興味津々の顔でぼくににじり寄ってくる。
「ぜーったい、自分でするより気持ちイイって!せっかくだしさ!」
「せっかくって・・・・」
だけどぼくも、興味には勝てなかった。
だって、さっき隆彦がしてたみたいにしごかれたらどんなだろうって思っちゃったから。
「・・・いいよ」
「おし!きまり!」
「うわ!」
返事した瞬間に、チンチンを鷲づかみにされてしごかれた。
手で筒を作ってキツめにチンチンをぐいぐいしごかれると、体の奥からツーンってくすぐっ
たいような甘いようなカンジが上がってくる。
「ぁ・・・あ・・・っ」
すごいっ!自分でするのと、全然違うよ!
あ、そこ、気持ちイイ・・・っ
チンチンの首のトコ、きゅうってされると、なんか漏れそう・・・!
「雅己もこすってよ・・・」
「う、うん・・・」
ぼくも恐る恐る隆彦のを握った。
隆彦のチンチン、あったかくてピチピチしてる。
今、隆彦がしてくれてるのと同じように、ぐいぐいってしごいてみた。
「う・・・!」
ビクンって隆彦が震えて、ぼくの手の中のチンチンもピクピクする。
ぼくが気持ちイイ場所、この辺だよ・・・
ここの、裏スジからおしっこの穴につながるところ、きゅきゅきゅってこするの。
「ぅあ・・ぁ・・・っ」
隆彦の顔が真っ赤になって、小さな声が喉から漏れた。
気持ちイイんだよね、隆彦。
隆彦の表情を見ながらしごいてたら、急に皮がぜんぶ動くくらいに激しくズリズリされた。
あ!そ、そんなに引っ張ったら、皮が剥けちゃうっ!
「はひ・・・っ・・・・い・・・っ!」
それ、キツすぎるよぉ!
でもでも、ああっ・・・気持ちイイ・・・!
隆彦、キツくするのが好きなの?!
ぼくも、ぼくもしてあげる!
5
「うぅあ・・・あぁーっ」
「はぁ・・んっ・・・あぅんっ」
画面の中の男女の声とぼくらの声、あそこをいじるエッチな音とぼくらがしごく音が混じ
り合って、耳の中に響いてる。
チンチンの先っぽから出るおつゆの臭いが、ぼくのエッチな気持ちを高めてしまう。
二人分のおつゆだからいつもよりキツく臭って、すごく興奮する。
皮が剥けちゃいそうになるくらい下向きにしごかれて、次の瞬間には素早く皮が戻される。
チンチンの芯が痺れて、ぎゅーんって快感が走り抜けて、でも隆彦にしてもらってるんだっ
て緊張のせいで、簡単にイけそうもなかった。
んっ・・・あ・・・っ
こんなに長くされたら、ぼく、ぼく!

突然、画面の二人がお互いの股間に顔を埋めた。
女がチンチンをしゃぶってる顔が大写しになって、ジュルジュルってすする音がすごい。
チンチン、あんなしゃぶられたら、どんなに気持ちイイだろう。
こうやってしごかれてるだけでも、スゴいのに・・・!
そしたら隆彦がこう言ったんだ。
「・・・横になって」
隆彦の目、熱っぽくてすごくエッチ・・・。
ぼくが黙って言う通りにすると、隆彦がぼくのに吸い付いた。
ビデオの真似をして、首を上下に振りながら唇を小さく窄めて芯から搾り出すみたいにす
る。
「ああぁあっ!」
唇でしごかれながら吸われると、目の前が白くなって耳鳴りで音が聞こえなくなっちゃう
くらい気持ちよかった。
時々当たる歯がピリピリっとして、もう、ぼく、溶けちゃいそう!
たまらなくなってぼくも隆彦のにむしゃぶりついた。
隆彦のはだいぶピンクの中身が見えてたから、唇で皮を思いっきり剥き下ろして、出てき
た割れ目に舌を押し込んだ。
「んぐーーっ!」
隆彦が唸り、口の中のチンチンがドバドバおつゆを出す。
塩辛いそれを強めに舐めとってたら、今度はぼくのを軽く噛みながら強力吸引された。
ああーーーっ!それ、スゴい!
チンチンが変形しちゃって、おしっこの穴がぱっくり開いちゃって、電気が流れてるみた
い!
ぼくらはビデオもそっちのけで夢中になってしゃぶり続け・・・