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7狩り獲られた蕾の薔薇

 いま、僕の目の前にあるもの。
 たかくたかく、はてしなくふくらんでいく星空。
 とおくふかく、どこまでもひろがっていく、夜の海。
 まんまるい、月。そして、リョウ君。
 いま僕の目の前にあるもの。それがすべて。
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
 窓の向こうはまるで、青色の絵の具だけで描いた、ひとつの大きな、絵、みたい
だった。
 もう日が沈んでから何時間もたってるのに、空には、黒、と呼べる色が、見あた
らない。こい・・・こくて、すんだ、あいいろ。夕やけの空の、夜にうつり変わる直前
の、いちばん外側をふちどる、あの深いブルーが、今の、"そらいろ"。
 大きな地球のかげが、こんなにもあざやかにいろどられているのは、その景色
のまんなかに、静かに、それでいてほこらしげ、に、たたずんでる、月、の、せい。
 月、って、こんなに大きかったっけ・・・そう感じてしまうのは、それ自身が輝いてる
かのような、つよい光、の、せい。
 真珠・・・ダイヤ・・・自分がこの世界の主役なんだって、言ってるみたいに、その
中心を陣取る光のかたまり。そのまわりをミルク色のもやがとりかこんで、かぞえ
切れない星の、どれひとつも近づけない。
 だから、見つめてるだけで、つめたさ、すら、おぼえてしまいそう・・・
「うぅぅ・・・」
 そんな光のすがたを、波がちいさく切りきざんで水面に散らしてみせる。
 ゆらゆらゆれる、花びら・・・いま、夜空よりも闇色に近い海が、こおりのような月
の、もうひとつの表情を、僕に示して見せていた・・・
「・・・」
「・・・なーに独りでひたってんだよ、」
「い、いや、そーゆーんじゃないよっ・・・」
 リョウ君にからかわれて、ふっと我に帰される。無意識の現実逃避はかき消され
て、強制的に、はずかしさのまっただ中に、連れもどされる・・・
 いま、僕たちがいる場所。"小さなベッド"。
 ツーリングワゴン、っていうらしいおじさんのクルマで、僕たちはここに来ていた。
この空間は、うしろの座席の背もたれをたおして、もともと大きな荷台のスペースを
さらに広くして作られていた。僕もリョウ君も、クツのままここに上がっている。
 あの、初めての海、とはまたちがう、海。
 それと、砂浜やまばらな街灯、家々のあかりをはさんだ、高台。その斜面を真横
になぞった道路のガードレールにはりつくようにしてとめたクルマで、僕はこの景色
をながめていた。
 "夜のドライブに行こうか"。リョウ君の提案で、僕たちは夜の街を出発した。
 "ねえ、どこ行くの?"助手席から、なんどか聞いてみたけど、ハンドルをにぎる
横顔は、そのたびに答えをはぐらかすだけだった。やがて僕も、行き先を知ること
をあきらめる。
 "ふたりきりで、遠出してる"。ただそれだけで、わくわく、してて。
 "リョウ君、どこに連れてってくれるんだろう・・・"そのわくわくとまぜあわせて、夜
のドライブ、楽しむことに決めて。
 そして、この景色。
 わくわくの、なんこぶんにも応えてくれる景色。
「ねぇリョウ君・・・」
2
 ・・・今まで見たことのないくらい、とてもきれいな月の夜。
 こんな景色、ほんとは、ふたりっきりで、映画の中の恋人どうしがするみたいに、
たとえば、リョウ君にだっこされながら、ながめていたい、
「やっぱり、こんなのやだよぉ・・・」
 のに。
「ふふ。するまでは帰らないよ・・・?」
 すぐそこで、低い、笑い声が、ひびいた。
「そんな・・・」
「ほらマサキ、はやくオナニー、して見せてよ・・・」


「だっ、だれか、来ちゃうよぉ・・・僕、見られるの、やだよぉ・・・」
「・・・」
 僕の抗議を、どんな顔でリョウ君が聞いているのかは、わからなかった。
 それは、リョウ君が海がわの窓にせなかをあずけているから。つよい月明かりの
せいで、その表情はくらやみの中。
「真後ろからじゃ何してるかわかんないって」
 床に伸ばされた長い両あし。その上におしりを置いて、床にヒザをついて、僕は
座りこんでいる。
 半そでの白いYシャツ、着てる。だからリョウ君は"まうしろから・・・"って言った。
「でっ、でも、こわいよぉ・・・」
 でも・・・ボタン、ぜんぶはずされてる。
 夏だから、その下はなにも着てない。ぜんぜん日に焼けてない胸が、おなかが、
月の光をにぶく反射する。
「そーゆー割には、」
 おへそから、下・・・
「マサキの"つくしんぼ"、ピンと起き上がってる。」
 かああぁぁ・・・
 とっさに僕は、両手でかくす。
 はずかし、かった。さっきまで、うしろをクルマが何台か通ってたのに。なんども
なんども、"やだ"って、言ってるのに。
 ここはぜんぜん、ちっちゃくならない・・・
「ほら、隠しちゃダメだろ?」
「う、」
 "ご主人様"にしかられて、両手がビクッとその場をはなれた。でもほかにどうする
こともできなくて、意味もなくにぎりこぶしを胸もとにならべてる。
 ぷるんっ・・・
「ふふっ。マサキの中から、いっ・・・ぱい、蜜が出ちゃってるよ?」
「やッ・・・」
 きょう着てきた、短パンとぱんつ。とっくのむかしに"ご主人様"にはぎ取られて、
フロントガラスの方に投げられてしまった。もう手を伸ばしても、とどかない。
「だ、ってぇ・・・」
 ぷるんっ・・・ぷるんっ・・・ぷるんっ・・・
 さきっぽ、キラキラしてるの、わかる。"かわ"のせいでそこが小さいプール状態。
したたってるの、わかる。"みつ"、いっぱいすぎて、プールがあふれ出してる。
 きっと僕のおちんちん、ビョーキ。
 だってここ、クルマのなか、家のそと、なのに、ハダカにされただけで、むくむく、
おっきくなっちゃう。見つめられただけで僕、ぼっき、しちゃう・・・
「リョウ君ズルイよぉ・・・僕だけ、こんな・・・」
 "ご主人様は"ちゃんと服を着てるから、Tシャツにパンツ、ちゃんと着てるから、
よけいにカオが熱い。自分ひとりがつっ走ってハダカなのが、たえられない。スニ
ーカーとくつ下ははいてるのに、アソコはまるだし。たえられない。
「・・・あんまり嫌がるんなら、そのカッコでシートに縛り付けて、ドライブ続けてもいい
んだけど?」
3
「そんなっ・・・」
「コンビニで買い物してる間、マサキのカラダ、立ち読みしてる人たちに・・・」
「や、やだっ・・・!」
「なら?オナニーして見せて?」
「くっ、」
「マサキの、トロトロのつくしんぼに、その細い指、絡ませて、もてあそんで・・・」
「だ、めッ・・・」
「夢中でしごきあげるところを・・・」
 ぷるんっ・・・
「で、も、」
「でも?」
「僕・・・じょうずにできるか、わかんないし・・・」
「ふふっ。その、いっしょうけんめいなオナニーが見たいんだ」
「うぅ、」
「オレは今、とびきりハズカシクってイヤらしいマサキを、じっくり見たいんだ・・・」
 きゅんっ・・・リョウ君のおねがい、ううん、"ご主人様"の命令を、聞いて、電気、
はじけた。さきっぽが、きゅん、って、なった・・・
 ジャリッ・・・
「あ・・・」
 くさりが、鳴る音。うなじをしめつける、カンショク。
 それは、革でできた、黒光りする、首輪・・・
「さ、マサキ・・・?」
 ぎゅっとしてた右手が、下に、おりていく。
「わ・・・かった、よ、ぉ・・・」
 逆らえないことは、ほんとは、最初から、わかってた。
「ふふっ、イイ子だね・・・」
 チャリ・・・チャリ・・・
 僕のすべては、リョウ君のモノ、だから。
 リョウ君は僕の、ごしゅじんさま、だから・・・


「はッ・・・」
 かわ、つるんっ・・・てむくと、ショートケーキのイチゴみたいに、さきっぽ全体がテロ
テロになる。
「あんッ、」
 かわ、つるんっ・・・てもどすと、"シロップ"、すごくあふれて、こぼれてしまう。しずく
が、糸を引いて真下に落ちる。リョウ君のパンツに、シミ、作ってしまう。
 にちゅ・・・にちっ・・・にちゃ・・・にちゃ・・・
 おなにーは、とうめいぬるぬる使って、OKマークで、おちんちんのかわ、むいて、
もどすこと。
 あの日の、リョウ君のことば、ゆびの動き、思い出しながら、おそるおそる僕は、
ちっちゃくて細いぼっきを、いじった。
 生まれて、まだ五回目の、ひとりでするえっち。っていうか、はじめてのおなにー
の日から、一回もしてない、おなにー。
「はぁ・・・はぁ・・・はっ、あぁ・・・」
 なんとなくぎこちないの、自分でわかる。その目はきっと、じーっと、僕の手を見て
る。はずかしい。おなにーへたなの、はずかしい。
 リョウ君の、おっきいおちんちんなら、ちゃんとこしこしできるのに・・・
 ぷちゅっ・・・ぴちっ・・・ぷちゅぷちゅ。
 かわとネンマクがこすれあって、イチゴのカゲで、スジのまわりで、僕のシロップ
が泡立っていく。たくさんの小さなシャボン、キラキラとまとわりついて、はじけて、
消えていく。えっちな音のつぶが、僕の吐息と溶けあって、クルマの中をいっぱい
にしていく。
「マサキ・・・きもち、いい?」
「はぁ・・・はぁ・・・えっ・・・?えぇ・・・と・・・」
4
 あんまり、きもちよく、ない。ゆび動かすと、ちんちんの中、おしっこの穴にそって、
電気がチクチクするんだけど、でも、きちんときもちよく、なれない。
 やっぱりなんか、うまくできない。なれてないせい、かな・・・はじめてのときほども、
感じること、できない・・・
「ただこするだけじゃなくて、もっと色々工夫してみな?」
 くさりの向こうから言いわたされた、続行命令。
「む、ぅ・・・」
 やりきれない気持ち、引きずって、ゆびの動き、考えてみる。
 いつも、リョウ君がしてるみたいに・・・
 ちゅっ・・・ちゅ・・・ぬちゅ・・・
 むき出した、さきっぽ。いつつの指先で、つまむ。つまんで、ゆびの間、コロコロ
ころがす。
「ひぅ、う・・・」
 さっきとは、ちがう感覚。かわでこするのは、カラダのまんなかを突かれるような
ショウゲキがあるんだけど、こうすると、ゆびがふれるブブン、じわんっ・・・て熱くて、
しびれてる。
「は、あッ・・・?あ、う・・・?」
 親ゆびが、キモチイイ。しもんのとこでワレメとか、つるんとしたとこをなでると、
じわんっ・・・が大きくなる。その間ほかのゆびも休まない。人さしゆびとくすりゆび、
"フォークボール"みたいにつけねをキュッてはさむ。なかゆびが、僕のウラスジ、
ツメでやさしくかりかりする。
 もっと、いろいろ・・・
 にちゃ。にちゃ。にちゃっ。
 PETのフタ、開けるみたいに、イチゴのつけね、OKでひねる。手のひらで、先端、
なでなでしてみる。
 きゅぷ・・・ぷっ、きゅぷ・・・きゅぷ・・・
 かわ、かぶせて、人さし指、入れる。中、こねる。ウラスジで折り返して、Cの字
えがくと、ゆびさきのカゲが浮かび上がって、うにゅうにゅ、おちんちんの上をはい
ずった。
 ちゅ、ぽ。
 ゆび、ぬいて、
 ちゅっ・・・
 かわ、ひっぱると、空気、入って、僕のおちんちんはフーセンになる。
 くぴゅ。
 フーセン、ゆびでつぶすと、空気がもれて、水の中から浮かんだあわがはじける、
みたいな音、鳴った。
 ちゅっ・・・くぴゅ。ちゅっ・・・ぷぴゅ。ちゅっ・・・くぴっ。
 なんかこれ、クセになっちゃう。ネンマクの上、空気がすべる感じ。そのあと、ぬる
ぬるでかわがはりつく感じ。ヘンな音。なんか、止まらない。
「ん、ん・・・んッ、や・・・」
 僕・・・ちくびもたってる・・・
 自分ではそうしてるつもりはなかった。
 でも、僕の知らない間に、左手、Yシャツの中にもぐりこんでいた。
「はぁ・・・あッ、んッ、」
 ころころ、に、なってる。右におせば右に。左にひけば左に。ツメでくりくりしても、
つぶれたりしない。グミみたい。つまみあげると、ぴくくんっ。右手の中でオチンチン
がおどる。もっともっとって、左手にだだをこねる。
 くちゃ。くちゃっ。にちゃにちゅくちゅ。
 右手の五つのゆび。ランダムに僕のぼっきにからみつく。はいずりわまって、は
しゃぎまわる。もう手のひらが、ねちょねちょぬるぬる。"みき"もタマタマも、ねちょ
ねちょぬるぬる。
5
「や、ん・・・だ、めぇ・・・」
 左手が活発になってきた。なでで、こすって、はじいて、つまんで。おちんちんを
ヨロコばせてる。右手と左手、チームワーク、できてきてる・・・
「はぁ・・・んん・・・くぅ・・・ん・・・」
「ふふっ。調子、出てきたじゃない」
「え、え・・・?」
「腰、うねうね動いてきたよ?」
「あ、やぁ・・・」
 ほんと、だ・・・はんぶんひざ立ち状態で、おへそから下、ヘビみたいに動いてる。
前・・・うしろ・・・前。ときどきうずまき描いたり。なんか、手でおちんちんこすってる
んじゃなくて、手のひらにおちんちん、こすりつけてるみたい・・・
「すごくえっちでかわいいよ・・・?」
 首輪のまわりが、あせばんでる。
「いやぁ・・・」
 チャリ・・・チャリ・・・腰の動きにあわせて、くさりがゆれる。
 まるで僕、リョウ君にじゃれて遊んでるリスザルみたい・・・
「それに、マサキのカラダ、月に照らされて、とっ・・・てもきれい・・・」
「はぁ・・・はぁ・・・はぁぁ・・・」
 そう。いま僕が、すごく、ヘンな気持ちになってるのは、見られながらおなにーして
るせい、ホンモノの首輪、されちゃってるせい、だけじゃない。
 窓の外で輝く、おおきな月、も。
 そのつよい光はクルマの中にもたくさんとどいて、おなにーのとりこになった僕を
青白く照らしだす。
 なんのとりえもない、やせっぽちの僕の身体でも、かすかなあばらのラインを浮
かび上がらせ、Yシャツのシルエットで腰のくびれを強調する。胸もとにたれ下がる
くさりと、ぬるぬるまみれのおちんちんで、まぶしいくらいに乱反射してる。
「はっ、ふ、く・・・はぁ・・・はぁ・・・」
 もうこの景色は、最初のときと、ちがって見える。
 今まで見たことのないくらい、とても、あやしい、月の夜。
 僕のカラダ、意識、ぜんぶを狂わせる月の夜・・・
「もうすっかり、ちんちんいじりに夢中だね・・・」
「ふ、ぅ・・・?」
「おめめがとろとろだよ・・・?」
「んッ、やぁん・・・」
「口の中カラカラだろ?くちびる、ずーっと半開きだったから」
「あ、う・・・」
「ふふ。くちびる噛む仕草も色っぽい・・・」
「く、やめてよぉ・・・」
「でもさ・・・何か今日は大人しくない?」
「えっ・・・?」
「声出すの、ガマンしてるんじゃない?」
「そ、そ、ぉ?」
「エッチの時のマサキは、いつも子ネコみたいな声で、甘えたり、ハズカシイ言葉、
ガンガンさけんで喘いだりするのに・・・」
「そんなことっ、ない、よ、」
「ため息で萌だえたり、にちゅにちゅくぴゅくぴゅって音もエッチだけどさ、」
「・・・」
「マサキのキモチ、声に出して聞かせてよ・・・」
「そんな、」
「嫌?」
「だ、だって、」
6
 ブゥゥ・・・ォォン・・・
 びくんっ!
 左から、右。短い間、明るさがこの空間を横切った。
 また、一台、クルマが通った・・・
「だって、バレたら・・・外に聞こえたら、まずいよぉ・・・」
「怖がりだなあ」
「でもっ、」
 ジャリッ、
「う」
「言うこと、聞けない?」
 どくんっ、どくんっ、どくんっ、どくんっ・・・
 心臓が、あばれだしてる。
「ほら、手、止まってる」
 でもそれは、はんぶんは、僕のおちんちんの悲鳴。
 つ、つ、つ・・・
 あせ、冷や汗が、つたい始めた。
 だけど、あせのつぶに、せなかの、おなかの、うぶげのラインをなぞられて、僕、
ゾクゾクしてる。おちんちんが、ぷるぷる、はかなく空気をひっかく。
「さあ、マサキ・・・?」
 もう・・・ひき返せない・・・
「うぅ・・・」
 に・・・ちゅ・・・にちゅ、にちゅ・・・
「OK。マサキは今、どんなこと、考えてるの・・・?」
「え、もちろん、リョウ君、だよっ・・・?頭の中、リョウ君でいっぱいなの・・・」
「へぇ・・・」
「このゆびが、リョウ君のだったらいいのに・・・って・・・あッ!あ・・・」
「・・・」
「リョウ君に、僕のちんちん、もてあそんでほしい・・・って、おっぱいも、タマタマも、
たくさんいじってほしい・・・って、」
「・・・」
「リョウくん、あんッ!あ、い、リョウくん、リョウくぅんん・・・」
 せめて、声だけはおさえなくちゃって、がんばってた。
「は、は、や、リョウくん、うぅン、リョウくん・・・」
 でも、リョウ君の名前を口にすると、のど、ゆるんでしまう。グラスの氷が解ける
ような、えっち声、プレゼントしてしまう。
 やっぱりリョウ君、ずるい。この景色とか、首輪とか。すこしづつ僕をハズカシイ
生き物に変えてしまう。
 にちゅにちゅにちゅにちゅっ、
「あン、あン、リョウくん、リョウくん、」
「ふふ。やっとマサキらしくなってきたね・・・」
「ふぅん・・・くぅ・・・ん・・・」
「ほら、マサキ、後ろ、見てみな?」
「え、え?」
「エッチなマサキを見に来た人・・・」
「やッ!うそッ!」
 とつぜんの、指摘。せずじがこおる、ヒザが、カクカクいってる、
「うそ、うそ、」
「嘘かどうかは振り向いて確かめてみたら?」
 いたずらっぽい声が、僕を追いつめる。うそ、ほんとに、サイアクの事態、起こっ
たの・・・?
「や、やだ、やだよ、こわい、」
「ふふ。でも今度はちんちんを離さないんだ?」
 い、いけない、ゆび、まとわりついて、はなれない・・・!
 ちゅくちゅく。ちゅくちゅくちゅくちゅくっ。
「い、いや、いやッ、」
「マサキ、見られて興奮してるんだ?」
「ちっ、ちがうよッ、」
 あわてて、首をふるけど、でも、首から下、止まらない、
「あ、めっちゃ覗き込んでる、」
「ふぁッ、はン、やめてよ、」
「マサキのおしり、白いおしりがモゾモゾしてるとこ、じぃ・・・っと見てる」
 どうしよう、止まらない、オナニー止まらないよ、こわい、やだよ、見られるのやだ
よぉッ・・・