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7-2狩り獲られた蕾の薔薇

 くちゅくちゅくちゅっ、
「う、ウソでしょ?人がいるなんてウソなんでしょ?」
「"このコ、下半身丸出しで何してるんだ・・・?"」
 ほんとに、いるの?だれかが見てるの?僕のおなにー、見てるの・・・?
「やン、ウソ、だよね?あ、ふッ、そんなのウソだよね?」
「・・・」
「ねえ、リョウくんっ・・・」
「・・・ウソ。」
「っ、」
 ここで、初めて僕はうしろをふり返った。そこには、道路と丘の斜面があるだけ
だった。
「うっ、リョウくぅん、」
 ガスがぬけるように、全身からキンチョウが消えていく。
 よかった・・・こんなとこ見られてなくて、ほんとよかった・・・
「がっかりした?」
「・・・してない・・・」
「"エッチな僕を見られて、ドキドキして、キモチヨカッタ・・・"」
「ちっ、ちがうよぉ、」
「あはっ、ズボンがマサキの蜜でグッショリだよ」
「ふく、やぁぁ・・・」
「これでもう、オナニー、すっかり上手になったね・・・」
「はッ・・・う・・・?」
「ひとりでするの、ハマっちゃったんじゃない?全然動じないんだもんな」
「っ・・・」
「マサキはキモチイイこと、”なんでもだいすき”だからな・・・」
「・・・」
「んー?マサキ?」
「・・・ひどい・・・よ・・・」
「ん・・・?」
「リョウ君っ、ひどいよぉ・・・」
「・・・からかったこと?」
「・・・ちがう・・・」
「?」
「こんなの、ぜんぜんキモチヨクない・・・」
「マサキ・・・」
「だって、だってこれ、リョウ君のゆびじゃないんだもん、リョウ君にさわられてるん
じゃないんだもん、キモチヨクないっ・・・」
 くちゅくちゅくちゅっ・・・!
「あんッ!あ、は、リョウ、くん、なんでそんなこと、言うの・・・?」
 ぬちゃ。ぬりゅぬりゅ・・・
「おなにーするなって、言ってくれたのに・・・」
「・・・」
「僕にはリョウ君がついてるからって、言ってくれたのに、僕、すごく、うれしかった
のに、」
 くぴっ。ぷちゅぷちゅぷちゅ。
「く、ン、僕ッ、リョウ君、すきだから、だから・・・あッあッあッ!あ・・・僕のからだは、
リョウ君にさわってほしい、僕、おなにーなんか、好きじゃない、リョウ君にされる
のがいちばん、すき・・・」
「・・・」
「リョウくんっ・・・リョウ君だって、僕、の、こと・・・」
「・・・」
「あ、あの、リョウ君のカラダだって、僕がさわって、僕がキモチヨクしてあげたい、
ん、だよっ・・・?」
 緊張が、解けて、ココロのバリアが、消えた。
 これが僕の、スナオな気持ち、だった。
 はじめて、僕のおしりに、リョウ君のおちんちん、入れた日、いっしょにきもちよく
て、いっしょにきもちよくしてあげなくちゃいけない、って思ったから。ううん、今は、
そうしたいってこころから思ってるから。
「ねえリョウくん、さわって・・・?僕にさわって・・・?僕の、いちばんビンカンなところ、
さわってぇ・・・?」
「・・・」
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「はぁ、はぁ、おねがい、リョウくぅん・・・」
 くさりの、むこう。くらやみにむかって、問いかける。
 自分ではもう、勝手に動きまわる自分の手を、止められない。
「あ、ン、いやぁ・・・僕だけキモチイイの、やだよぉ・・・はンッ!いやぁぁ・・・」
 すぐ目の前に、だいすきなひと、いるのに、最初から最後まで、自分でカラダに
さわって、自分でキモチヨクて、自分で満足、してしまいそうな自分が、たまらなく、
かなしくて。
 だから、SOS、送りつづける。
 ちゅくちゅくちゅく。ぴちゅん。くちくちくちっ・・・
「リョウくん、リョウくんがいい・・・僕、リョウくんがいいの・・・」
「・・・」
「ちんちんこすってぇ・・・僕のちんちん、リョウくんにキモチヨクしてほしいよぉ・・・」
「・・・」
「リョウくぅん・・・」
 返事は、なかった。
 長い両うでも、やわらかいくちびるも、僕をなぐさめてはくれなかった。僕の声が、
全部そのくらがりに吸いこまれてしまってるみたいだった。
 チャリ・・・
「あぁ・・・食べてぇ・・・」
 ・・・おちんちん、くさりにすりつける。
 チャリ・・・チャリ・・・チャリ・・・
「はぁ・・・んッ・・・やんッ・・・」
 金属の冷たさがワレメをくすぐって、おしっこの穴をつたって、しみこんでく。
「なめてぇ・・・?クチュクチュして・・・?レルレルして・・・?長い舌で、僕のイチゴ、
ぷるぷる、ころころ、してぇ・・・?」
 ちゅ・・・ちゅ・・・
「ん、ん・・・」
 くさりに、キス。
「あ、ぅ、」
 くさりに、舌、はわせる。
「んぅ、ん、ん、あんん・・・」
 舌、めいっぱい出して、つ、つ、つ・・・なめあげる。ぴちゃぴちゃはじいて、舌を
からませて、ヨダレ、いっぱいまぶす。
 左手で、くさり、しごく。しごいて、つまんで、なでて、またしごく。
「ン、ン、はぁ・・・ちんちんなめたぁい・・・」
 チャリチャリチャリッ・・・
「リョウくんのちんちん、おっきいちんちん、なめたいよぉ・・・舌でペロペロしたい・・・
くちびるで、きゅぽきゅぽしたいのぉ・・・」
 ちゅぱ。ちゅっ、ちゅびっ。
「しゃぶらせてぇ・・・?僕の口で、じゅぽじゅぽしていいよ・・・?せーしほしい、リョウ
くんのせーし、のみたいのぉ・・・」
 もう、今の僕には、このくさりしか、たよれるものがなかった。
 僕とリョウ君をつなぐもの。たったひとつ、さわれる、見える、確かなもの。
「せぇしぃ・・・せぇしぃ・・・」
 あまりにも細くて、つめたくって、無表情な、舌。おちんちん。
 それでも、自分の気持ちをぶつけて、僕のシロップ、ぬりたくらずには、いられな
かった・・・
「あッあッ!」
 ダメっ・・・僕、イっちゃいそうッ・・・
 OKマークが、ぼっきのねもと、ギリギリしめあげる。しめあげながら、ものすごい
スピードでしごきあげる。
「やっいやッ!」
 左手、感覚がなくなりはじめたちくび、ねじりあげる。カオが、かみが、カラダが、
汗となみだでびっしょり。
「やなの、やなの・・・」
 にちにちにちにちにちっ・・・!
「やッやッ、リョウくんやだ、」
 ラストスパートに、入った。僕は必死に、最後のおねがいをする。
「リョウくんっ、リョウ君きて?ちんちんいれて?」
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 腰、ガクガクしちゃう。OKに僕のちんちん、ずんずん打ちこむ。今日いちばんの
イヤらしい動き、リョウくんに見せつけてしまう。
「おしりで、リョウくんのちんちん、つつみこんであげる・・・いっぱい、きゅちきゅち、
しめつけてあげる・・・僕、リョウくんを、たくさんキモチヨクしてあげたいの・・・」
 あ・・・おちんちんの、におい・・・僕のおちんちんのにおい、する・・・
「だから、僕のおしり、ずんずんして?僕イっちゃうの、このままじゃ僕、イっちゃう
の、」
 いけない、僕、自分のぬるぬるのにおいで、うっとりしちゃってる、こんなのいけ
ない、
「ひとりでイクの、やなの、いっしょがいいのっ、リョウくんといっしょにイきたいの、」
 にちにちにちにちにちにちにちにちっ・・・
「あんッ!あ、は、いっしょに、ね?ふたりで、ふたりでイこ?ね?リョウくんっ・・・!」
「・・・」
 もう、もう間にあわないっ・・・!
「ぼく、あぅんッ!ぼくッ、」
 チャリッ・・・チャリッ・・・
「すき、だよ?リョウくんすき、だいすきなのッ・・・!」
 ぷちゅぷちゅっ。ぴちゅぴちゅぴちゅ・・・
「リョウくんすき、すき、だいすきッ、あッ!あッ!あッ!」
 ダメ、せーし、すぐそこまで、きてる、もうでそう、
「でちゃう、せーしでちゃう、」
 やだ、イキたくないっ・・・!
「リョウくん、リョウくん、リョウくん、」
 にちにちにちっ・・・!
「イク、イク、」
 げんかい・・・!
「リョウくぅんッ!!」
 ビュッ!!
「あぁぁ・・・!!」
 びゅっ!びゅっ!びゅっ!びゅ。ぷぴゅっ!ぴゅっ・・・
 せーし、いっぱい、月明かりの中を泳いでく。放物線、えがいて、くさりがつづく先、
黒いかげの奥へ、飛びこんでく。
 がくんっ、がくんっ!がくっ、かくんっ・・・か、くんっ・・・
 イっちゃった・・・ぼく、ひとり、イっちゃったよぉ・・・


「あ、ご、ごめんなさいっ・・・」
 夢中でおなにーしてて、何が何だかわかんないまま、シャセイ、しちゃって、
「僕、ごめんなさい・・・」
 セーエキ、リョウくんの顔に、かけてしまった。
 そばによってみると、鼻に、ほっぺに、まぶたに、おでこに、口のまわりに。
 恥ずかしいくらい、いっぱい。恥ずかしいくらい、素肌にねっ・・・とり、はりついて、
少しずつゆっくりと、下へたれ落ちはじめていた。
「ごめんなさい・・・」
 ぴちゅっ・・・
 リョウくんの顔に、舌、はわせた。
 チャリ・・・チャリ・・・
「ん、ん、んぅぅ・・・」
 肩に、すがりついて、くさり、ゆらして、すくいとる。
 鼻。ほっぺ。まぶた。おでこ。口のまわり。なめらかな肌の感触、よみがえるのを
確かめながら、自分でぬりたくった僕のドロ、そうじした。
 ぴちゃ・・・ぴちゃっ。こ、きゅ・・・ぴちゅ・・・
 ニオイが、すごく、こい。ねばりけ、すごい。なめとっても、飲むの、たいへん・・・
「ふー・・・めちゃくちゃ、出たね」
「ん、う、ごめんなさい・・・ン・・・ごめん・・・」
「そんなちっちゃいのからこんなにたくさん・・・」
「ふぅぅ、だっ、てぇ、」
 やっぱり僕、キモチヨカッタのかな・・・"見られてる"って言われても、やっぱり僕、
キモチイイこと、だいすきで、おなにーも大好き、なのかな・・・
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 こ、きゅんっ・・・
「ぷぁ・・・」
 そうじは終わった。リョウ君の顔、きれいになった。
 でももう、リョウ君とはなれたく、なかった。
「はぁ・・・んんん・・・」
 舌、下へ移動させる。
 エイのひれ、ヘビの舌、イメージして、あご、くびすじ、はげしくくすぐってあげる。
 おなにーのあいだ、したくてたまらなかったこと。いとおしいリョウ君のカラダに、
僕は夢中でむしゃぶりついた。
 ごそ、ごそ、
 Tシャツ、まくり上げる。
「あぁ・・・リョウくぅん・・・」
 月にかくれて、ほおずり。あせのにおいに、ぼぉぉ・・・っとしながら、広くて、たくま
しいむないたに、ほおずり。そして、なんどもなんどもキスをくりかえす。
「あ、む・・・」
 ちゅっ・・・
 ちくび、ほおばる。くちびるでついばんで、舌先でころがして、前歯でやわらかく
はさむと、コリコリした気持ちいい食感が口の中ではじけた。
 同じことが、反対がわでも起きてる。つまんで、人さしゆびで、カリカリッてすると、
口の中とおんなじカンショクが指先をくすぐる。
「んー・・・」
 ちゅうぅぅ・・・
「くッ、マサキっ・・・」
 すったら、リョウ君、だきしめてくれた。つよくつよくすったら、もっとつよく、ぎゅっ
てしてくれた。細切れのため息が僕の耳たぶをなでる。
 ちょっと、皮肉、こめてるつもり。
 僕がしたかったことは、僕にしてほしかったこと、だった。おなにーで大きくふくら
んだイメージ、たっぷりリョウ君に再現してあげてる。
「む、く。つぎはおちんちん・・・ね?」
 うで、ほどく。コカン、手を当ててみる。
「ん・・・?」
 ・・・ぐっしょり、してる。どうしたんだろう、僕がぬらしたのとはまたちがったシミが、
そこにあった。
 ジ――――、
 チャックを開けると、顔を出したのは、ずっとほしかったぼっきちんちん、だけじゃ
なくて、
「リョウ君・・・?」
 僕のより、もっともっと濃い、セーエキのにおい・・・
「はは・・・こんどはオレが・・・何もしないで出しちまった・・・」
「・・・」
「なんか・・・マサキがすごい、けなげこと言ってくれるから、言いながら、いっしょう
けんめいちっちゃいチンチン、しごいてるからさぁ・・・」
「・・・」
 ほんとは、ひとりじゃなかった。
 ふれていなくても、ちゃんと、リョウくんといっしょにえっち、してたんだ。心の中で
通じあってたんだ。
 怒ることもさみしがることもなかった。リョウ君が見たいって言ってくれて、リョウ君
が見ててくれてるから、もうその時点で、"ひとりえっち"ではなかったのに・・・
「ん・・・」
 ちゅっ・・・ちゅ、ちゅ、ちゅ、ぴっ。
 おちんちんの"くちびる"にも、キス。僕のためにいっぱい出してくれたくちびるに、
なんどもキス。
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「んふぅ・・・僕のおなにー、そんなに、コーフンした?」
「あぁ・・・」
「ほんと?・・・うれしいぃ・・・」
 リョウ君が、くさりで僕のほおをなでた。ほてった肌に、かすかなつめたさが心地
いい。
 やっぱり、僕のすべては、リョウ君のモノ・・・
「見られながらするのも、いいかなぁ・・・」
「ずいぶんオレを責めてたようだったけど?」
「やめてよ、ハズカシイ・・・」
「じゃあ、もう一回してくれる?」
「そんなっ、今日はもうやだ。今度はいいでしょ?ちんちん入れてもいいでしょ?」
「ふふ。うん、いいよ・・・」
「んしょ、」
 リアガラスに足をむけたリョウ君に、またがる。
「んッ・・・!」
 最後まで取っておいたブブン、ぜったい最初にリョウ君にふれてほしかったブブン
に、熱い熱い柱、おしあてた・・・
 ぬ・・・ぬ・・・ぬ・・・
「あ、あ、あ、リョウ、くぅん・・・」
 ぬ、るンっ・・・
「ふぁぁ・・・ちんちぃん・・・」


 やっと、僕の希望がかなっていた。
 とくん・・・とくん・・・とくん・・・
 おしりの中には、ずっとほしかったおちんちん。そして、
「・・・ほんと、きれいな景色だね・・・」
「気に入った?」
「うん」
「よかった。ここが晴れててよかったよ・・・」
 そして、だっこされながら、胸もとに顔をうずめながら、ふたりで夜の海、ながめ
てる。
「なんか、宝石箱、みたいだね・・・」
「ロマンチストだな(笑)」
「そ、そんなこと、ないよ、」
「・・・そうだよな。口ばっかりで、アナルは"きゅちきゅち"オレに絡み付いてくるもん
な?」
「え、」
「今もほら、きゅん・・・きゅん・・・動かなくてもいいもん。勝手に締め付けて、吸い
ついてくれるから」
「やぁん、」
「マサキ、すごくイイおしりの穴になったな・・・」
「だって、リョウ君のちんちんキモチイイんだもん、どうしようもないよぉ、」
 コドウにあわせて、火花がおしりの奥をこづく。月の光が、悪い。月の光が、僕の
おしりをあやしく動かしてる。
「まあ、そうなっちゃうのはマサキだけじゃないだろうからな・・・」
「え?」
「前とか後ろに、何台かクルマ止まってるの、わかる?」
 あ、本当だ。気がつかなかった。はなれたところに何台か、クルマが止まってる。
「ここってさ、結構名所らしいんだ。こういう晴れた夜になると、カップルが集まって
来るみたい」
「ふぅん・・・」
 っていうことは、この道路だけじゃなくて、海ぞいの道とかにもけっこう人が来て
たりするのなかな。それぞれの空間の中で、こうやって海と星空をながめながら、
ふたりっきりの時間、すごしてたりするのかな・・・
「それで、気分が盛り上がったりすると、こんな風になっちゃうと」
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 なんか、うれしい。僕たち、男どうしだけど、もうすっかり、ふつうの恋人どうしの
仲間入り、なのかなっ?て、今の話を聞いて、思ったり、した。
「それが、どういうことかわかる?」
「え・・・?」
 どういうことって・・・?
「マサキ?」
「あ、う、」
 思ったことを口にするのが、照れくさい。おなにーのときは、さんざん"すき"って
言ったけど、今になったら、改めて言葉にできない。
「それは、そのぉ・・・」
「わかんない?」
「・・・うん」
 なに?リョウ君なに・・・?
「・・・カーセックスを覗きに来るやつも集まってくる、ってこと」
「・・・えっ?」
 え、の、のぞきっ・・・?
「そのシュミの奴らにも、ここはすごい名所なんだって。全身黒で固めてさ、カメラ
とか、ビデオとかを持って来てさ」
「え・・・え、ほん、と?」
「気づかない?」
「え?」
「後ろで、オレ達の"カメラマン"がスタンバってるよ・・・?」
「うッ、ウソ、でしょ?またじょうだんでしょ」
「なら確認してみる?」
 ・・・いや、ウソだ。また僕をからかってるんだ。リョウ君落ち着いてるし。それに、
のぞく人いるって知ってたら、わざわざそんなところに来るはずない。こんなこと、
するはずない。
「・・・いいよ?」
 べつにもう、こわくない。ゆっくりうしろ、ふりむいてみる。
「・・・」
 リアガラスのむこうは、ただ、まっくら。
「ほらぁ、やっぱりウソだっ・・・」
 ・・・じゃない・・・?
 まっくら、だけど、まんなかが、特に黒い・・・かげ、みたいな・・・かげ・・・人かげ?
・・・ひとッ・・・!?
「やッ!!」
 とっさに、リョウ君の首にしがみつく。体中ふるえてる。一瞬で全身がこごえた。
「うそ、うそ、だれかいるっ・・・」
「ほんとに気づかなかった?」
「や、や、い、つから?いつからっ、いたのっ、」
「マサキがオナニーしてるあたりから、ずーっとその辺ウロウロしてたよ?」
「で、でも、さっきは、」
「あの時はたまたま誰も居なかっただけ」
「そんなっ・・・じゃあ、僕ずっと・・・」
「見られながら。」
 ・・・さっきまでの、僕、おなにー、自分のおちんちん、手でいじってた、夢中になっ
て、いじって、ちくびもいじって、腰まで動かして、イヤらしい言葉、たくさんさけんで、
セーエキいっぱい、出して、
「・・・やぁぁぁぁ・・・」
 ぜんぶ、見られてた?・・・知らない人に、ううん、知らない人"たち"に、見られて
た・・・?
 ず・・・ず・・・
「うわッ、え、リョウくんっ!?」
 リョウ君が、動いた、つながったまま、僕のことだきしめたまま、リアガラスの方
に近づいてる、
「ちょッ、ま、待って、やだ、やだぁっ!」
「どうして?マサキ、しがみついた瞬間、おしりがギュんッ!てなったよ?」
「そ、うそだよっ!」
「今だって。オレ、ちぎれちゃいそうだよ・・・」
 それは、たぶん、こわくて体が固まってるから。見られるのがいいとか、そういう
のじゃないっ・・・!
 ず・・・ず・・・ず・・・