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7-3狩り獲られた蕾の薔薇

「あ、あ、だめ、やめて、」
 近づいてる。一歩一歩、ガラスの方へ、人かげの方へ・・・
 ずっ・・・。
「やだぁっ!」
「ほら着いたよ。向こう向いて?」
「やだ、やだ、やだ、」
 そんなこと、できない。目も開けられない。ただ、こわくて、僕はしがみついたまま
ふるえていた。
「どうして?どうしてこんなことするの?」
「どうせコイツらは普段からさみしい奴らだよ。そういう奴にオレ達の"ラブラブぶり"
を見せてやろう?」
「ばっ、なっ、やっ、」
「さ、マサキっ」
「わっ!」
 ちゅぽっ。
 とつぜん、僕の体がかかえ上げられる。おちんちんが引きぬかれる。あっという
間に、からだ、裏返される。
 人かげ、目の前にっ・・・!
 逃げようと、した。でも、とっくに僕のカラダは固定されていた。"くい"、打ちつけ
られていた。
「いや、いや、」
「ほら、マサキのかわいいカオ、見せてあげて?」
 ジャリッ!
「ぐっ!げほっ、」
 首輪がのどにかみついた。からだを起こした僕は、思わずガラスに両手をついて
しまう・・・
「あ・・・あ・・・」
 黒ずくめ、だった。どんな顔なのか、カッコなのか、わからない。
 ただ、わかるのは、この人と30センチもはなれてない・・・
「あぁ、マサキぃ・・・」
 ちゅっ・・・
「あぁンっ!」
 いけない、大声出しちゃった・・・
 だって、リョウ君、くびすじ、なめた。Yシャツをヒジまで下ろして、ちくび、りょうほう
つまんできた。
「レンズ、見えるだろ?マサキのハダカを狙ってるよ・・・?」
「あ、だ、ダメッ、見ちゃダメ、」
「ふふ、アイツ、マサキが男の子だってわかってるのかな、」
 くちゅ。
「やんッ!?」
「オレのことロリコンって思ってんじゃないだろーな。ちゃんとカワイイちんちんつい
てるのに・・・」
2
「いや、いやン、や、めて、」
 あぁ、おちんちん、いじられてるよぉ・・・かわ、むかれてる。手のひらでくりゅくりゅ
されてるっ・・・
「それとも、コイツもそーゆーシュミなのかな?」
「あ、あ、あ、あッ、」
「マサキ、"僕のちんちんこすってぇ"とか叫んでたもんな?」
「いやッ、言わないで、」
 どうしよう、僕ちんちん、キモチイイ。ちんちんといっしょに、おしりも、キモチイイ
っ・・・!
「ほらマサキ、コイツにオレ達のこと、色々自慢してやろう?」
「やだ、やだ、見ちゃやだ、」
「"見て"だろっ?」
「ぐっ、」
 うつむこうと思っても、体が動かない。首輪がそれをゆるさない。くさりがはりつめ
てる。手に巻いて引っぱられてる。
「マサキはいま首に何着けてるの?」
「え、い、言えない・・・」
 ジャリ、
「言って・・・?」
 ボクノスベテハ、リョウクンノモノ・・・頭の中で、何かが、こわれてく・・・
「うぅ・・・く、びわ・・・」
「ハッキリ。聞こえるようにだよ?」
「くぅ・・・くびわ・・・首輪、つけてる、」
「ふふ。パンツも穿いてないのに首輪は着けてたんだ?」
「う、そう、ですぅ・・・」
「首輪しながら何してたの?」
「お、おなにー・・・」
「どんな風に?」
「ゆ、ゆびで、かわ、むいたり、もどしたり、」
 くちゅくちゅ。ぴちゅぴちゅ。
「ひぅ、んッ、つッ、つまん、だり、ぬるぬるで、ぬるぬる、したり、おっぱいも、いじっ
たり・・・」
「ふぅん。で、今は何してるの?」
「えっ、い、いまは、おしりに、おちんちん、入れてるの・・・」
「おしり、キモチイイ?」
「うん、キモチイイの、ちんちんおっきくって、キモチイイの、僕、おしりに入れるの
すきぃ・・・」
「さぁて・・・何されてる?」
「ひゃんッ!あ、ふ、あ、ちんちん、ちんちんさわられてるの、リョウ君に、しごかれ
てる、僕のちんちん、いっぱいぬるぬるしちゃうの、」
「・・・これは?」
「ひぅんッ、おっぱい、おっぱい、いじられてる、ツメでくりくりされてる、僕、おっぱい
もすきぃ・・・」
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「マサキはすっごくえっちだね?」
「うんッ、僕、えっちなの・・・あっやッ!ちんちんッ、おちんちん、中で、どくんどくん
いってるっ・・・!」
「ふふ。ちがうよ?マサキのおしりが、"きゅちきゅちしてる"んだよ?」
「あ、はン、あぁ・・・ン・・・」
 ・・・僕、どうしたんだろう。言葉が、どんどんすべり出していく。動いてないのに、
おちんちん、あばれてるみたい、おしり、メチャクチャじんじんする。
 見られてるから・・・?
 見られてるから、コーフンしてる?よけいにドキドキして、よけいに感じてる?それ
とも、ひとつになってること、だいすきなリョウくんとひとつになってること、見せつけ
たい?じまんしたい?
 目の前の、名前も顔も、知らない人に・・・?
「リョウくぅん、イイよぉ、リョウくぅんっ・・・!」
 答えは、わからない。わからないくらい、いま僕、キモチイイ・・・
「ほらマサキ、自分で動かして?」
「え、うん・・・」
 あぐらの上で、ひざ立ち状態だった僕。よろめきながら、足をつく。おちんちん、
ぬけないように気をつけながら、しゃがんでる姿勢に。
 ぐぷ。
「ん」
 ぶちゅ。
「ひぁッ!」
 おしりを浮かせて、しずませる。小さいくっしん。
 ぐぷ。ぶちゅ。ぐぷ。ぶちゅ。
「あンッ、あンッ、イイのっ!リョウくんッ、中を、かきまわしてるのッ!」
「あ、あッう、マサキ、マサキのおしり、イイよ、」
「おしりぃ、おしりぃッ、」
「きッ、きつ、すぎて、中に吸い込まれそうッ・・・!」 
「あぁん、見てぇ?いっぱい見てぇ・・・?」
 ぐぷ。ぶちゅ。ぐぷ。ぶちゅ。ぐぷ。ぶちゅ。ぐぷっ、
「僕、キモチイイの、おしりキモチイイの、」
「くぁッ、マサキ、マサキ、」
「ふン、くン、リョウくん、リョウくんすきぃ・・・」
「マサキ、マサキッ、」
「すきッ、すきッ、あぁッ!ン、だいすきぃ・・・」
「く、お、オレ、もうッ・・・!」
「いっ、いいよッ?中に出して?リョウくんのせーし、いっぱい出して?」
「マサキもッ、いっしょにッ、」
「あぅンっ、うんッ、僕も、出ちゃうのッ、ちんちんびゅくびゅくしちゃうのッ・・・!」
 リョウ君のゆびが、僕のぼっきをにぎりしめた。僕のせーしはもうそこまで来てる。
ギリギリしめつけるゆびのわっかを、飛びこえたがってる。
4
 ぐぷ。ぶちゅ。ぐぷ。ぶちゅ。ぐぷ。ぶちゅ。
 おしり、スパートかけた。おしりでちんちん、しごきあげた。もっとはげしくつながっ
ていたかった。リョウ君の息づかいを聞く。それにあわせて僕のおちんちんも高め
ていく。いっしょに、リョウ君といっしょにイキたかった。
「見て?もうイくのッ、イくの見て?僕たち、せーし出ちゃうの、」
 あいかわらず、動かない人かげ。そこにある、レンズ。
 僕たちが深く愛しあってること、この人の前で、証明したかった・・・
「マサキッ、もう、イく、いッ、くッ!」
「リョウくん、リョウくん、」
「マサキ、くッ、くッ、マサキィッ、」
「りょッ、くんっ、りょうッ、くぅんっ、」
 ぐぷ。ぶちゅ。ぐぷ。ぶちゅ。ぐぷ。ぶちゅッ!
「マサキッ、まッ、さきッ、」
「見てッ?あッあッ、見てッ?」
「マサキッ!」
「見て、見て、」
「あぁぁっ・・・!!」
「見てッ・・・!!」
 ぐびゅる、
「あッ・・・」
 びゅびゅっ・・・!!
 そこからは、スローに、なった。
 おしりの、いちばん、おくで、マグマ、バクハツした、しゅんかん、リョウくんの、て
から、ぼくの、マグマ、とびだした。
「リョウくぅんッ・・・!」
 びゅびゅっ・・・!びゅびゅっ・・・!びゅっびゅっ・・・!
 まっすぐに、ガラスへ、レンズの方へ、とんでいった。こしが、がくん、がくん、ケー
レンして、もっと、たくさんのせーし、まいあがらせた。
 べちゃ。びちゃっ・・・びちゃ・・・
 ぼくのせーしは、ガラスごしに、しらないひとのカラダ、たっぷりと、よごしていた・・・
「は、あぁっ・・・」
「く、ぅっ、ふう。マサキ、すごくよかったよ・・・」
「はーっ・・・はーっ・・・はーっ・・・」
 僕も、すごく、キモチヨカッタ。
 なにか、僕は開けてはいけないドアを、開けてしまった・・・リョウ君にだかれなが
ら、おしりにセーエキがしみわたるのを感じながら、ぼんやり、そんなことを考えて
いた・・・