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1 イスルギ絢爛機甲…先ずは今更になって筆を執る事を、重ねて謝らせて欲しい。
当初は説明した事情の中でも合間合間を見付けて何とか文を綴れていたのだけど──当初触れていた件が予想外に悪化したのに加えて、更に別の問題に発生してしまったんだ。その対処に忙殺されているうちに物理的な連絡手段も失って、一息ついた頃にはどうしようもなく時間が経過していて、…縁を手繰り寄せようとする意志を、決断を、弱い僕には出来なかった。
こんな事が言い訳にならないのは理解している。なのに今更届けようとしているのは…キミはとても優しくて丁寧な人だったから。約束を違えた僕に対しても、もしかしたら自分を責めてしまったんじゃないかと思い至ったんだ。
キミも、キミが創造してくれた世界も、…言葉で言い表わせない程に魅力的で。キミの僕に対する対応も一点の瑕疵さえも無かった。穴だらけだったのは僕自身。全て己の不徳の致す限りだと。そう、言っておきたかった。
キミは素敵で魅力的な人だからきっと間もなく別の運命を見つけられた事だろうと思う。だからその点はあまり心配していないよ。…ただ、キミの心に、微かでさえも僕なんかの為に曇を残してしまっていたら取り払っておきたかったんだ。
…宿はあの時から変えてはいないしちゃんと載せてある。もしキミが何か言いたくなったとしたら僕は受け止める義務があるからね。そもそも此処が目に入るかも分からないし、僕の事なんて記憶の片隅にもないのであればそれはそれで構わない。伝えたかったのは上記の通りだから。
──以上。不出来なパイロットより。謝罪と、感謝を込めて。
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