失恋

世界が燃えて、冬の足音が近付く季節に生まれたお前に、オレは恋をしたのだよ。

細い指先が奏でるピアノの音、下がり眉でオレを呼ぶ声、誰より優しい笑顔。けれども奥深くに潜む情熱は、11月の炎をその身に宿しているようだとすら思っていたよ。一面が雪化粧で覆われた冬は、小鳥の囀りすらも飲み込んで。世界はゆっくりと死んでいくようだった。

失恋したのか?尽八。
──いいや、オレはこの気持ちを失ってなどいないさ。


世代は変わる。オレは同じ副主将のよしみであいつの気持ちをここへ置いただけだ。少しでいい、オレの後輩と話してはくれんかね?


(背後成人済み女性/基本寝落ちまで/帯/C不問/キツすぎない/恋愛絡みのアレコレ/なお許容範囲は広めの方がお互いの為だと思うぞ)