短期募集

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1 放/浪/者(原/神)
希う男
恋慕う男がいた。彼は人間で、僕は人形で、終ぞ寿命という呪縛に蝕まれ、僕をこの世へと置き去っていった。
僕は愛おしい男の生涯を見届けた者として、ひとつ知識を得たことがある。人の子は番い、子を産み、継がせていくことが正しい在り方なのだと。それゆえに彼は僕を選ぶことのない、短い生涯だった。

時は経ち、現代。あの男と同じ空気を纏い、同じ顔で笑う人間を探していてね。旅を通じて君と僕は既知の関係となったけど、僕が秘め続ける感情を悟る必要はない。報われなくとも構わない。僕にとっては刹那の間、…そうだね、一週間ほどで良い。一方的に想わせてよ、万_葉。


属性は不問。袖触れ合うつもりがあるなら君の在り方を教えてごらん。僕は休む必要などない分夜には強く、君の時間を貰う間は甚く尽くすつもりだよ。この器は寂寞に寄り添い、孤独を受け入れるつもりではあるけど、君を前にするとその運命を享受することがやるせないみたい。そうだね、人間のような浅ましい欲が出た、と言うべきかな。
ねえ、万_葉。少しの間、僕を人間にしてよ。君の帰る洞_天で待っているから。

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