お文を下さった、ご主人。

ご主人は忙しくしていらっしゃるから、ここを訪れることはないかもしれません。
でも、…でも、里のご主人はご主人ひとりなんです。


政宗は竜の化身?

待ってます。ずーっと待ってますから。会えたら、最初に捜してごめんなさいって言うことになるでしょうけど。
よう、文はだいぶ前に出してみたが、反応が無かったから恐らく新しい主人でも出来たんだろうな。
最後に挨拶だけでも此処に残して置く。

俺から一方的に切ったにも関わらず、まさかまた探してるなんざ、思っても見なかった。お前も物好きなもんだな。

正直、声が聞けねぇのは残念だった、だがお前が元気にやっているならばそれでいい。それと、散々振り回しちまって悪かった。
また何処かで会えるなんて事があったら、その時は宜しくしてくれ。

じゃあな、地味なぽめらにあん。
諄いようだが、元気でやれよ。
ご主人!
どうして、こんな分かりにくい形でお声を下さるんですか。…里がうっかり者なのはご主人がよくご存知じゃないですか。
よりによって「くりすます」、の次の日なんて。異国の神様がお力を下さったんでしょうか…

お文は、届いていません。
文箱を新調したんです。独眼竜さまと同じ、真っ青で、きらきらひかる…とっても綺麗な箱に。
だからでしょうか。

知らないうちに年も明けてしまいました。
神様、後生です。お願いですから、この言葉がご主人に届きますように。独眼竜さまの稲妻よりも、早く。