1 高嶺愛花(創作)

氷を操る貴方へ

……貴方と離れて、もう何年経つのかな。貴方は私の事を忘れてるかも知れないけど、私はずっとずっと覚えてるの。
私から居なくなっておいて探すのも何だか気が引けるけど、せめて、話がしたいな、なんて思って。今更だけど、探させてもらうね。
鍵……そうね、首筋に貴方の所有物の証を付けて貰ったね。確か貴方は、この証がある限り他の男に触れたりしたら私が氷漬けになってしまうって、言っていたよね。えへへ、氷漬けにならずに今でもこうして居られるのはね、貴方を忘れられなかったから、貴方との約束をずっと守っていたから。と言うか貴方以外の男に触れるなんていや。私には、貴方しかいないんだから。
…これだけじゃ分からないかも知れないね。ならもう一つ鍵を。とある稲妻なりのコミュで出会ったのよね。これなら分かるはず。
……まだ分からないかな。ならもう一つ。貴方は、他の人が私の弟に付けた証を消そうとしてたよね。これ、結構大きな鍵になったりしないかな?

この手紙が貴方の目に、氷狼さんの元に、届きますように…。