親友だったY

君はもうこの世界に居ないかもしれないし、俺の事なんて覚えてすらいないかもしれないんだけど、探すくらい俺の勝手だし、構わないでしょ?
実は、そんな鍵になるような事もあんまり覚えてなくて…、ごめん。

「もっとYと仲良くなれますように」

俺は確か神様にそう願ったはずで、君の願いをからかって笑ってた気がするんだ。君は漢字が書けなくて、それを俺は笑っていたのかな?

もしもYが俺の事覚えていたら、きっと、これで分かると思うんだ。
会ってまた、色々話したいな。
まだ探しているよ。気付いてくれる事を願って…。