僕を寒月の君と呼ぶ、あんた―…

正直あんたを捜すのは迷った‥"迷った"の意味は勘違いすんなよ?
名立たる知盛の事だから忙しく地を駆けてると思ってるし、だから今でも落ち着いたら出逢ったあの場所の板に文を届けてくれると、信じ待ってはあの場所を今も覗いてる。
だけど此処も何時消失してもおかしくない不安から逢えなくなるのイヤだから、さ。鳴呼もしかして僕愛想尽かされてしまった?って言葉が過ぎってしまうのも正直な気持ちって書いておく。
―…でも最後に言葉交わしたあの日、あんたが言ってくれた

*俺の女
*所有物の証

に仄かな希望を胸に抱いてる。
今も側に居たいって思ってる、帰る事を捨てた僕には知盛が必要なんだよ
あんたの声が聴きたい―…ゆっくりで構わない、還り待ってる。

もし逢う時間を取るのがこの先も困難だって言うなら僕に繋がる道標貼り付けておく。