深紅の瞳を持つ貴方

先ず貴方に告げる言葉は
『ごめんなさい』

この場に私が居る事自体、身勝手な行為だって分かってます。でも責めて…貴方に謝っておきたい…謝罪の言葉を貴方に伝えたい……
黙って消えてしまって本当にごめんなさい。あんなに愛していたのに…あんなに一緒に居たいと願っていたのに……

貴方はもうこの世界には居ないのかも知れない…でもほんの少しの可能性があるならば、私はそれに賭けます

――――諏訪の領主、私の唯一無二の夫…

黒鋼へ