十四郎

素っ気無い呼びで悪ィ。
だが余りヒントをくれてやっちゃア此方に問題有るもんでよ…。許せ。


いきなり学園から消えた俺を、お前は赦してくれはしねェだろう。
只、詫びだけは伝えたくてよォ…。
赦せねェなら、忘れて幸福になって欲しい。…お前の幸福を願う気持ちも一縷と変わりはしねェんだ。
自分が幸福にすると誓った気持ちも、変わらず有る。
愛して居るし、他を愛せやしねェとも思う。
…だがあそこに俺が居続ける事で他に迷惑が掛かるような事態に陥ったのさ…。


今更ながらに、鍵↓
*某学園。俺は生徒でお前は教師。
*俺の誕生日に結婚。
*寮で女体化もして…軽く叱られた。

……他にも色々有るんだが、思い出語りのようで苦しくなるから一応締め。

もし、少しの声を交わすだけでも…お前が許してくれるなら直接お前に詫びたい。
傷つけちまったろうと思うと、苦しいんだよ。テメェ勝手の我儘だろうから、執拗な真似はしないでおく。

それじゃア、一縷の望みに賭けて。
愛しい、誰より愛しい十四郎へ。
一度だけ上げさせて貰う。
己の女々しさには辟易するが、……逢いてェと願ってる。