山崎君へ宛てる。

…規約破りは御法度。どの板もいまいち規約に外れちまう…
申し訳ねぇが、貴重な場所を借りるぜ。

…もう、随分前になるか。
鍵となるような確かな出来事も、思い出せない位ェ昔。
振り絞って上げるなら…

※俺が募集。相互片想い設定
※想いを告げても忍を貫く君に、俺が無理矢理口調を崩すよう諭した。

位ェか。
鬼の副長が情けねぇ事この上ない。
だが、確かに愛した。愛しくて、堪らなかった。
あの書き込みが君の書いたものかは判らない。勘違いでも、そん時ゃその時だ。

息災で何より。
あの時は…正直な所悲しみもしたし、怒りも沸いた。愛していた故に苦しみもした。
だが、それももう四季の匂いと共に薄れた。人ってぇのは薄情なモンだ…大昔の恋仲に今更逢いたいたぁ思わねぇ。

ならば何故君に宛てたか?
…ただ、君に礼を言いたかった。どうしても伝えたかった。

俺にも、今大切な者が傍にいる。姿形は違う…世界も何もかも違うから、もう君と出会う事も無いだろう。
君が幸せなように…俺もまた、幸福で満たされている。
互いに、今ある幸せを大切にしていこうじゃねぇか。

俺と出会ってくれて有難う。
夢の様な輝く時間を有難う。
心からの感謝を、君に。