捜索板

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1 天祥院英智
「退屈」
ひと月ほど前だろうか。虫退治に付き合ってくれた朔間くん、…人気者の君は僕のことなどとうに忘れているかもしれないね。

めっきり冬入りして紅茶部の活動も休みがち、生徒会室に行けば敬人が鬼の形相でマフラーを巻いてくる。…過保護な幼馴染を持つと何かと苦労するよ、まったく。
ともあれ、師が走る月も終わり漸く一息つける時間が増えてきた。ふとした時に君を思い出して空腹を感じる。……ほら、テーブルの下に落としたナイフは君が蹴り飛ばしてしまっただろう?箸は顰めっ面の幼馴染みを笑わせようと転がして予備が無いし。まさか「皇帝」たる僕が手ずから、だなんてお行儀の悪い行いをしては桃李に顔向け出来ないんだ。

だから朔間くん。「あーん」、だなんてするような仲でもないけれど……君の気が向いたら。なんて、ね。それじゃあ、季節柄ご自愛ください。
[伝言ではなく捜索目的であり、アドレスはダミーではない(はい/いいえ)]
はい

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