捜索板

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1 鶯/丸
止まり木
幾度となく羽根を休ませることを許してくれたお前に宛てて。

忙しなさそうなお前の元へ連日訪ねてばかりではとらしくもなく堪え、己もまた任務に追われて幾日も経った。やっと落ち着けていざ身を休めようとしても、……駄目でな。
どうしてもお前の声や、腕や、言葉が恋しくてたまらない。

鬱蒼とした止まり木だと自称したお前。俺にとっては不思議なまでに安心して落ち着ける場所だった。
俺がどんな夜更けに囀るのも厭わずにいてくれた。頼られ甘えられるのに弱いと俺を迎えてくれたお前のそばで、また歌うことを許して貰えたらどんなに安らぐだろうか。

…放っておいても大丈夫だと見做される、そう漏らしていたお前は、俺に必要とされなくなったならそれまでと思ってしまっただろうか。
俺がいてよかったと言ってくれたあの言葉は、いつ思い出しても嬉しくてな。…恋しい。
どうかもう一度、お前の声が聞きたい。
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2 鶯/丸
いましばらく、大きな枝葉を恋しがらせてくれ。
…傷ついて枯れていなければいい、と思う。
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3 鶯/丸
今一度だけ、上げさせてもらう。

…こののちは流れるに任せることにするさ。お前が息災であれば何よりだ。
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