完なり オリジナルBL 攻募集

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1 平野 樹繁
「いかないで」
物心ついた時から隣にいてくれたおれの幼馴染かつ親友は、夢を叶えるんだなんて笑って、高校卒業と同時におれの隣から消えた。
でっかくなって戻ってくるから待っててって、おまえ身長だってもう十分でかいじゃん。
おまえみたいにきらきらしたもの背負って沢山の人が集う街へと向かう電車が滲んで見えた、卒業式からたった三日後のあの日。
置いていかれたんだ、おれは。
「いかないで」なんて、とてもじゃないけど言えやしなかった。あの頃の所謂青春の痛みだとか思い出しただけで死にたくなる程の恥ずかしい若気の至りだとか、そういう綺麗でないものは記憶の何処かにしまい込んで、綺麗な所だけ切り取った過去を懐かしんではその思い出に総出演中のおまえに想いを馳せて過ごす日々だけど。だけど、結局胸の痛みは消えやしないんだって。
…こっち戻ってきてんならなんで連絡くれねえの。店開けてたらおまえんちのお隣さんから幼馴染様のお帰りだぞなんて聞いて、探し回ったらまさかの公園にいるんだもん。ブランコなんかにでけえ男が座ってるもんで久しぶり、何してんの、なんて声掛けてみたら泣いちゃった。おまえ一瞬びっくりした顔してたけど、こっちのが驚いたよ。連絡の一つも寄越さないってことは、もしかしておれには会いたくなかったのかも、って。
暫く見ないうちに何だか痩せた気がするけど、
おまえってそんな顔だったっけ?
…おかえり。ああ、泣くなって。
おまえの大切なでっかい夢のこと応援してなかった訳じゃないんだけど、本当は、心の何処かでこの再会を喜んでいるおれがいて。
分かってるよ、こんな奴でごめん。

そんなこんなで大切にしてきた夢をめちゃくちゃに打ち砕かれて、立ち直れない程打ちのめされた傷心中の幼馴染兼おれの片想いのお相手を探してます。痛みと辛さをお互い必死で押し隠して、そのぐらぐらで崩れそうに危うい上にぎりぎりどうにか成り立ってるような、そんな普通で何気ない毎日を一緒に過ごしてみませんか。

おれの大切な幼馴染へ、
・本体成人済女性
・打ち切り時は白紙必須
・無断打ち切りや過度本体干渉はしない等最低限のマナー有
・ロル数台詞を除いて最低150〜
うるさくて申し訳ないんだけど、これくらいを最低条件として挙げときます。確認のタイミングとかその他の細かい事は一緒に決めようか。
初回に出来るだけ詳しい自己紹介と、これはなんでもいいんだけど叶わなかった夢の内容、おれに声を掛けられた際のロルが必須。あと、これは任意なんだけど可・不可とおれの事どう思ってるかとかやんわり教えてくれればなあと。それくらいで。

生温いくせにすぐに冷たくなるその涙も、きっと酷く痛むんだろうその傷も、良ければ見せて。その痛みを知って触れて優しく撫でて、労わる振りしてゆっくり時間を掛けて、少しずつそっとつけ込ませて貰うね。こんな狡い事考えてばっかりなんだけど、でも、だって、ほんのちょっとでいいからおれの方を向いて欲しい。本当は気付いて欲しい。でも、やっぱり知らないでいて。
もう、今更「好きだ」なんて、
とてもじゃないけど口が裂けても言えないんだよ。


ただ、おまえが「待ってて」って笑ったあの春の日から、
おれは馬鹿みたいにずっと、此処で待ってる。

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2 平野 樹繁
平野 樹繁(ひらの みきしげ)
23歳/172p
幅の広い二重に大きな丸い目は色素の薄い茶色の虹彩、母譲りの童顔がコンプレックスではあるもののすっきりと整った顔立ち。笑うと一層幼く見え、笑窪が出来る。陽の光が当たると赤く見えるのがお気に入りの髪はミディアムマッシュ、以前緩くかけたパーマが残ったまま耳と項を隠す程度で伸ばしっぱなし。あまり自身の食に対しては執着がなく、そう身長はないにも関わらずひょろりと細長く見える体躯。
高校卒業後には調理専門学校に進学し、そう都会でも田舎でもない自身の生まれ育ったこの町で祖父母が趣味で経営していた、カウンター席含め僅か数席ばかりの小さな喫茶店を受け継ぐ。店名はきちんとしたものがあるものの、通称"ミキんち"。地元の友人から放課後の中高生、隠居した年配層までが常連客のそこは喫茶店とは名ばかりで、営業日、時間と共にまちまちな上軽食から和洋折衷入り乱れた定食、ちょっとしたカフェメニュー、アルコールまで自由気ままに提供している。現在はその二階で一人暮らし中。カウンター越しに客と酒を交わすこともあり、意外と弱いそれに酔うと泣きが入る。賑やかで人懐っこく交友関係が広い社交的な性格は一種の予防線のようなもので、その裏に異常なまでの悲観的な思考を併せ持ち一度思い悩み始めると非常に面倒臭い。特に長年の片想いを引きずり続けている幼馴染みのこととなると厭世的な思考が強まる。

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