アニメ/マンガ 短期募集

[ここに投稿][]
1 菊比古(昭和元禄落語心中)
夢の様な一席を。
窓を叩く雨音すらも掻き消す騒々しい声が、今もアタシの鼓膜に張り付いて消えやしねえ。激しい嵐は誰の激情なんだか、全く忌々しいったらありゃしない。…アタシだってこんな事言いたかないんだけどね。身形ひとつ整えやしない、師匠方には要らぬ目を付けられる。呑んだくれて呑み潰れて、日銭を稼ぐ事さえ出来ねェ情けない御仁だよ、おまいさんは。
ちょっと、聞いてるのかい信さん。こちとらお陰で火の車を抱えて生活してんだ。偶には殊勝な態度ひとつ見せてくれってんだよ。…枕が長い割に本題が見えねえって?ああもう、分かったよ。

───…信さん、アタシはおまいさんの落語が聴きてえんだ。そうすりゃ、夜もぐっすり眠れる気がする。何も末永い刻の話をしてる訳じゃあねェ。ほんの少しで構わねえんだ。子守唄代わりに、おまいさんの落語を聴かせておくれ。それ以外、何も望んじゃあいねえからさ。


《条件》
此処の規約厳守。
やり取りは手紙(当方xx、G、ぽい対応)のみ。
属性不問。
完、完寄り半何れかに対応。描写は臨機応変に。
雰囲気重視。
期間は三日〜一週間。
途中打ち切りは白紙or理由メにて。

《提供》
菊比古、八代目有楽亭八雲、信乃助(幼少、成人)

《募集》
作中に登場する全男女C


冒頭では此方の雰囲気を理解して頂く為に否が応にも縁深い信さんの名を呼んじゃあいるが。時代錯誤や世代越え関係無く、落語に触れる世界の中ならどちら様も大歓迎だ。誰一人欠けちゃあいけねェ世界の中で、人様を選りすぐるなんざ身の丈に合わねえ贅沢だよ。本当にね。
此方の叶えてェ事はふたつ。ひとつ、落語の世界に身を置いた話が出来る事。ふたつ、噺家らしく胸ェ張って己の日々を生きられる事。野暮な事になんざ首ィ突っ込んだりしませんよ。観音様の裏ァ行こうがアタシは何も咎めやしねえ。けど、生きてりゃ他人様へ漏らせねえ話の一つや二つ、出て来るってえのが世の常だ。…とは言え、叶わぬ恋に患っていると言うなら話は別だ。重ねるは瞬く間に過ぎ行く夢の時間だ、ありのままをアタシに聴かせておくれ。
寝ても覚めてもどうせ流れる時の定めだ。退屈な欠伸を漏らしてんなら、アタシの手を取ってくれやしませんか。多幸と呼べるモンは差し出せねえかも知れません。そいでも、下らねェ日常を分かち合いたいのです。夢であっても構わねえから。夢ェだからこそ聴く事の出来るその声に。依って、いてえんです。

…長々と戯れ事を失礼致しました。それでもアタシとの縁を手繰って下さると言う奇特な御仁は、宛名を空白。本書に思う事全てを綴って、厚かましくも便りを投函して下さい。…ああ、その際互いの名を記して頂ければ幸いですな。手数ばかり掛けて申し訳ありませんが、何卒宜しくお願い致します。

相見えるその刻を楽しみに。アタシは舞台の袖で、おまいさんの事をお待ち申し上げております。

[削除]

[返信][最新][]
[一覧に戻る]
[ホームに戻る]
[新着レスを通知]