アニメ/マンガ 短期募集
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1 坂＿田＿銀＿時（銀＿魂）
メーデー、メーデー、メーデー
エー、アーアー。お巡りサンへ。
ハイ、どうやら俺は遭難をしたらしいデス。
あァ、実際にじゃあないからね。勿論ね。実際はウチの草臥れたソファにふんぞり返ってるだァけ。

何つーか、さ。彩りってのを失っちまうとその瞬間から、さながら五感の何割か削がれたみてェな感覚しねェ？
例えば目にしてる景色は殺風景に、昨日まで大好物だった筈のパフェ口にしようが味が無ェとまでは言わねェけどそれなり、つったように。
要するに無感動なワケ。
よくよくと慣れ親しんだ居場所を、失ってね。
あは、そら遭難者でしょコレ。

生きた屍然とねェ、元より死んだ魚の目でさァ……見えない、触れられもしねェ亡霊を感じながら、俺は生きてる。
生きてるが故に、その亡霊に囚われるっつーの？
こちとら居場所が無いんでね、根無し草のよう…いや、カラダこそ有っけど地縛霊さながらに彷徨ってるカンジ。ジ●ニャンもビックリよ。

ま、失った彩りってのを取り戻したい訳じゃねェが、徐々に色付けてはいきてーのよね。落書きくれェからでも。
そう思い立って、何処に届くとも知れねェ胸の内を掬い上げて瓶詰めして、流しに来マシタ。このネットの海にね。
波は有るけど、どうかすると滲んでくんのよ。

そこで…さ。コイツは、一人の野郎としての頼み事。
オメーの日常を、時間を、僅かに貰い受けてェ。万事屋稼業は現在休業中でして。
見事にまァ落ちぶれたもんだって、腑抜けたもんだって、オメーは詰る？はは、それとも笑い飛ばすかね。悲観に暮れるだけが能じゃねェが、今はどーにも…この通り、ポンコツだわ。

一先ず、一週間程俺の家に転がり込んで来てくんね？相性が合うんなら、継続出来りゃ幸い。
空の冷えた家にさ、お前一人をすこしの間招きてェ。
そこまで散らかっちゃいねェけど、空気は籠もってっかも。換気は自由にしてくれて構わねェから。

提供はすまんが、俺のみ。
募集もまた、チンピラ警察の副長サンのみ。
遣り取りのツールは帯で頼むわ。
部屋は俺が用意するんでも、用意してくれてもどちらでも。ただ、コッチが用意すんなら連絡の取れるアドレスで必要そうだってオメーが感じた事柄、それを幾つか綴って来てくれや。

条件という条件も無ェが、会話に困る短文でなければ。あとは成人済みで恋人や、目蓋の裏っ側に焼き付く相手が居ない事、そして多忙過ぎねェで日に多少なり交わせれば、だな。
属性云々は問わねェが、万が一寝たりするコトがあんなら俺ァ、右デス、とだけ。
文章の長短は割合合わせられっけど、興が乗ると長文傾向には有る、かね。
言葉遊びとか頭ン中こねくり回すのが存外好みでさ、短かろうが選び取って詰める、そして何かしら…その時の情感も籠めるんじゃねェかな、と思う。
描写を添えるんでありゃ、プチ〜5、600程度まで。

さて、これでお巡りサンの耳に届くかは分からんが、あとは…待ちに徹してみますわ。
オメーの言葉を、先ずは手紙で。
縁が繋がれば、その言葉をオメーの声に乗せて。
俺の視界にオメーの姿をさ？映させて、欲しい。
そしたらきっと、虚ろな焦点も定まるだろうから。
人間は何とも難儀なものね、テメェのコントロールすら儘ならねェ。
ただ当たり前ながら、独りでも生きて行けますぅって傲れる程の若さはもう無ェのよ。
だから此処は、素直に。

お巡りサン。
俺のこと、助けてくんない？オーバー。

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