アニメ/マンガ 一日限定

[ここに投稿][]
1 赤/井/秀/一
夢を見た。
寂しいと感じさせる夢だった。
目を覚まして、一人の空間がやたらと物悲しく思えた。…こうも感傷的になるのは珍しく熱でも出したからだろうか。ベッドから起き上がり、まだ若干ふわふわとする覚束無い足取りで部屋を出て、今この家には俺一人しか居ないはずなのに人の気配がするリビングへ向かった。殺気は感じない。キッチンの方から生活音がする。敵意は感じない。…まだ夢でも見ているんだろうか。

「………降/谷くん?」

驚いた。本当に驚いたんだ。ああ、だが…きっとボウヤの差し金だろうとは直ぐに理解した。それにしたってまさか君が来るとは思わなかった。その甘い香りはホットミルクか何かか?用意しているのは俺の為か?なんて聞いたら君は調子に乗るなよF/B/Iと睨んでくるんだろうな。元気そうで何よりだ。相変わらず童顔だな。公/安の仕事は順調か?組織壊滅後の事後処理に追われていないか?大切な人の墓参りは行ったか?…俺のことはまだ嫌いか?
君と相対した一瞬の間で色んな言葉が頭を巡った。気遣う言葉も、恐らく君の神経を逆撫でするだろう言葉も。だが君の名前を呼んだ後に出てきた言葉は俺自身考えてもいなかった、ただ口を衝いて出てきたんだ。

「逢いたかった」

……成る程、俺は君が好きなんだな。



場所は日/本、ボウヤの家。俺はある任務で日/本に来ていて、数日間ボウヤの家を借りていた。粗方の任務は終了し帰国の予定も立てた。が、数日間の無理が祟ったのか歳の所為か、高熱を出してしまってな。ボウヤに甘えて少し休ませてもらって、…恐らくボウヤはその際に降/谷くんに連絡をしたのではないかと推測しているんだが。
組織に打ち勝ち和解を終え、君と俺の関係にも多少変化が訪れたと思う。友人…とまではいかないが、協力体制を取るにあたっては一番頼りにする存在になった。今回の任務は君に関係の無い話だったからな、頼りも何もないんだが…寧ろ知られたくなかった。僕の国で何勝手してるんだ貴様と言われるに決まってる。
…だが俺は、君に知られたくなかったのに、君に逢いたかったんだな。思えばそう、本国に居ても君が息災で居ることを願っていた。顔を見たい、とも。そして今回この国に来て体調を崩して感傷的になり、情けなくも寂しいと思った時に君の顔を見た。……、…ずっと逢いたかったんだ。今自覚した。顔が見たかった。声が聞きたかった。元気で良かったと思った。好きだと思った。

とは言え今更君に好かれようとは思っていない。ただ口を衝いて出た言葉を聞いた上で、今日一日を共に過ごしてほしい。高熱が出ておかしくなったのかとベッドに縛り付けてくれてもいいし、看病してくれるならそれも嬉しい。軽口の応酬もいいな、だが今回の任務について口は割らんよ。君は尋問が得意だろうが、俺も耐えるのは得意でね。…しかし今の君にハニートラップでも仕掛けられたら抗えるかは自信が無いな。罠だろうが何だろうが、君に優しくされたり甘やかされたりしたらポーカーフェイスも気取れない。そんな男で良ければ。

長々とすまない、君と話そうと思うと言葉が次から次へと出てきてしまうんだ。相手をしてくれる降/谷くんは俺のところに来てほしい。ついでに、キッチンで何を作っていたのか教えてくれ。

▽=条件/*=優遇
▽規約遵守
▽描写無し〜行動が分かる程度の描写が回せる
▽ぽ/い、帯使用(招待状は此方が用意)
*属性受け寄り(此方は完左)
*緩いスキンシップが出来る

[削除]

[返信][最新][]
[一覧に戻る]
[ホームに戻る]
[新着レスを通知]