短期募集
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1 薬／研／藤／四／郎
『本丸解体の報せ』
大将が戦を退くと決めたのは、寒い冬の朝だった。
何時も笑顔のあの人が、唇を歪める様を初めて見た日になった。
『貴本丸は新年時へと日付が変わり次第、解体の運びとなった。所属刀／剣の連結、および刀解等後始末は全て審／神／者に一任する。』

──…始まりがあれば終わりがあり、その瞬間を迎えることに何を厭う事があるだろう。しかしまあ、人はそういった一つの終わりに弱い。俺達所属刀／剣に告げられたのは、“残りの一月を好きに過ごすべし”とする主命だった。
出陣も遠征も、内番も何でもいい。逆にそのすべてを放棄しても構わない。ただ自由に過ごしてほしい。それが大将の抱く、審／神／者としての最後の願いだった。

よう、俺っち薬／研／藤／四／郎だ。端から仄暗い札だったろうに、覗いてくれて有難うな。先に礼を述べておくぜ。
…さて、出鼻を挫くようで悪いが、この立て札は刀／剣破壊や悲壮、非円満的な道筋を含むものとなる。そういった内容が苦手なら此処で立ち去っておいた方が良いぜ。まあ勿論、どういった会話になるかは足を運んだ御仁次第にはなるだろうが…基本的には薄暗い。それだけを頭に入れといてくれ。

▼条件
一つ、背後が成人済みの女性審／神／者である。
二つ、やり取りに帯を使用できる。
三つ、一月の間、文を交わすことが可能。
(返信速度は不問。一週間音信が途絶えた場合には確認)
四つ、適宜描写が可能。設定によっては文の遣り取り、といった形も可能なため量は不問。
五つ、展開や設定の相談が行える。何事にも受け身過ぎない。
六つ、物語を楽しもうという気概がある。
七つ、打ち切り時は退室。
八つ、基本的に期間は一月。師走を超えた後は相性により。

▼提供
三／日／月、一／期、鯰／尾、骨／喰、乱、薬／研、物／吉、太／鼓／鐘、燭／台／切、宗．三、加／州、大／和／守、山／姥／切、堀／川、浦／島、長／谷／部、不／動、師／子／王、鶴／丸
▼募集
実装済みの全刀／剣。
ただ、そうだな…俺指名の刀は優遇とさせてもらいたい。あと、堀／川もな。

設定としては一番上で説明した通り、本丸が解体となる睦月の一日まで話せる刀を探している。関係性は恋仲でも仲間でも、ただ数口交わしただけの間柄でも、何でも構わん。
ただ共通認識として、一月後には互いに戦を離れ、鉄くずへと戻る身の上だということ。それさえ頭の内に入れておいてくれりゃあいい。
最終的には刀／解となるか、連結となるか…もしくは戦場での死を望み、自ら刀／剣破壊となるか。どの散り際を選ぶかは其々に委ねるが、他の大将に引き継がれて円満、とはならねえことだけ確りと認識しておいてくれ。
一月の間に如何程言葉を交わそうとも、情を交わそうとも、だ。

…ま、逆に言えばそれさえ了解してくれれば、一月の間に何をするかは自由さ。戦に明け暮れる日々も刀冥利に尽きるしなあ。これまでやってこなかった、炊事やら掃除やら…そんなのを極めてみるのも面白い。恋の真似事に興じるのもまた一つの形だろうし、兄弟とただ文を送り合うってのも雅、ってなもんだろう？
積極的に閨をするつもりはないが、展開によってはそうなることも可能性として考えている。そん時は俺は両刀となるから、属性についちゃ不問だ。それよりも、いかにこの一月を楽しく、後ろ暗く、満足に…満足してなくてもいいんだけどな。共に過ごしたいと思ってくれるのか、が重要だと考えている。

しかし、なかなかに酔狂な立札だ。不人気だろうとは思うが、興味を持ったなら質問だけでもいい。文をくれると嬉しいぜ。
文には①希望の組み合わせ、②簡単な自己紹介、③簡単にでいい、こんなことがしたいといった希望、を認めて俺まで送ってくれ。

嗚呼、そうだ。別に同本丸じゃあなくてもいい。あんたは別本丸の刀で、一月後消える本丸に所属している俺の知り合い、とかな。同顔も須らく、歓迎する。

んじゃまあ、立札を倒すか締め切るまでは募集しているぜ。ひと月を有意義に過ごせる誰かを待ちつつ、俺は俺で何をするか考えておくとするかね。

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