微笑と初恋(片恋/ほのぼの)

1 三／日／月／宗／近(代理)
微笑と初恋(片恋/ほのぼの)

『この世で最も美しいもの』

そんな題目の書を手にしたはこの身受けてより初めて主の書斎に赴いた時の事。見慣れぬ片仮名や外つ国の文言、時折て混ざる挿絵には彩りも鮮やかな花々や風景が描かれてあった。
その中でひと際強くと目を惹いた二文字の言の葉。柔らかな丸みある書体で書かれたその文字の意味を知るはそれよりてのち、ひと月程後の事。

《笑顔》

それこそ何よりてな美であると示されたる折、どうやら時同じくして恋とやらにも落ちてしまったらしい。はははっ。いやなぁ…はて、人の身とは誠に面妖なるものだ。

『近頃、周りに浮ついた刀を見かけた者へ』
+面映いゆえ控え成人済みの女の主
+基本は半又は完のどちらか、其方が望む形
+よく二振り(此方のサブ)との姿を見かける
+飛ばす飛脚先は帯、仮、捨、xxの内
+見かける日にちは一日～三日程度

『心はやりたる刀の事柄』
+顕／現せしは全ての男／士
+その内、其方か貴殿が目に留まりたる二振りの名を告げて頂きたく(一振りは彼の君に片恋抱き、一振りはその友刃且つ相談役)

『愛し恋焦がれたる君があらまし』
+常は先ず笑み自体を伺えんやも知れんと言う勝手ながらな想像を踏まえ、同／田／貫、大／典／太、山／姥／切、大／倶／利／伽／羅、へ／し／切、江／雪、歌／仙、骨／喰、小／夜、不／動に目通りたき願いを込めての全男／士だな。稀有な事柄ならば同銘同士での同顔や女／士にも厭いは無しだ。主は版権の者であらば誰なりと。

抱いたる情は正しく岡惚れ…、と言われるものなのであろうな。幾ら血肉通し御霊宿したるとは言え元は物に在り人に無くな身の上だからなぁ。それでもただ一度、ひと目見たそれ。
刻に表せば刹那と言われる合間に垣間見た微笑とやらに心奪われし時より、辺りの景色の色付きすらも変わりて見えようかと言った具合。

…あの者は何を好み、何を慈しむのであろう？

歌の心得はあるのだろうか？四季、移ろいを愛でる思いは持ち得るものだろうか？そう心ばかり急くに、ままならんのもまた恋でなぁ。
して斯様な心の機微を悟られたか、或いはまあ手を拱いておるのを訝しんだのかは分からんが
、俺の事を案じ色恋の話を語らえる友が出来てな。近頃では彼の一振りの活躍諸々や惚気にすら至らぬ片恋の相談によう耳を傾けて貰っておる。

はて、斯くも短きひと時…この身よりすらば瞬きに等しき間、甘いよりも酸い、又は糖よりも甘露な文の応酬に応じてくれる者はおらんだろうか？との募りになるな。はっはっは。
竹／取の姫が一人の噺では無いが、あの微笑得るにははてさて何の貢ぎを贈り文綴らば御簾向こう遠き彼の君が心の芯を覗けるか。此度はそれが知りたく思う。うむ。漸くと此処まで語り終えられたなぁ。

ではでは態々に足留めてすまなかったが最後にもしも声掛けを賜れるならば、題は何も記さぬまま君が姿、主たれば性と作品名、して望むる刀の銘を君が口調のままで二振り賜りたいのだが、挨拶や他様々と織り交ぜたき事柄あらばそれらを綴っておくれ。記された一言一句、大切に目通しさせて頂きたいからな。

ああそれから半か完どちらを好むかも忘れずに。

それでは此処までの読了に感謝を。まま変わり種な募りではあるゆえ立札外すまではゆるりと待たせて頂こう。返しは愛し君にのみ即日又は翌日以内に。
2016/10/28(金)10:52
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2 三／日／月／宗／近(代理)

はて、一部何やらおかしな改行や空白が生じており申し訳無い。それから伝え忘れてしまったがもしも声掛けてくれるならば、花／丸知識やW／i／k／iのみに非ず原作を遊戯したる者で頼みたい。書き損じてしまいほんにすまんな。
2016/10/28(金)10:57
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