短期募集

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1 膝/丸(刀/剣)
君に始まり、
君で終わる。俺に世界を与え、さんざめく烏合の中から救いの手を差し述べてくれたのは他ならぬ君だからな。

長らく兄/者の気配を感じながらもこの身は鉛の様に重く、歯痒い思いごと俺の本体はそこに縛られたまま一体幾許の時が過ぎたのか。とにかく一言では言い表せぬ様々な思いを抱きながら只々無念さと後悔に縛られてより既に久しい。

そんな折胸に響いた確かな声音、俺を掴む力強い腕に導かれ…初めて世界を知った。陽は東から昇り西に傾き、空とやらには形を変え色を変え緩やかに群雲が流れて行く。髪を揺らす風、鼻腔を掠める花々や君の…何を用いているのだろうな?恐らくは香の香りだろうか。

気付けばその香りや後ろ背を辿り、仕草の一つ一つをまなこで捉える。茶を嗜む姿、甘味を口にした折綻んだ様に見える口許…俺が誉を取った時に褒めてくれる手の平がなぞる物事全て、君が見る世界が心地良く何よりて日増しに尊くなって行く。

…すまない、些か前口上が過ぎてしまったが俺にとっては刀として二度目の命を与えてくれた君は二人目の父の様に尊く、尊敬も畏敬も、忠誠心も…それに等しく愛情とやらも抱いていると言う話だ。そんな情が内を満たす中、共に月見酒を煽る宵…柔らかなその唇に意図せず指先を伸ばしてしまった。

続くは叱責か酔いの戯れと一笑に伏す文言かは分からん。だが、それでも俺は――…っ。


加えて君にあまりとやかくと細やかな約定を押し付けるのは気が引ける。そも俺の言葉が君に響くかも知れん話だからな、控えの主が成人の儀を済ませ且つ原作に愛が有り、短文含めそれ以上の描写が描けた上で難読多用やロルの句読点を省かんでくれるならばそれだけで。

打切りのやり方は君に従う、宿も媒体も然り。継続どうのは先ずは俺が君の気に召してからの話だが提供は全ての刀を。柵から解放してくれた君は共に囚われていた兄/者を除き刀か主であれば姿は問わない。まあ憧れて止まない一振りは居るには居るんだが、伝えぬまま出逢えたならば尚喜びが増しそうだからな。今は伏せさせてくれ。

ではこれで最後になるが題は無題、望む組合せ、主ならば姿についてを報せてくれた上で月見酒の席での描写を書き添えてくれると助かる。君の思いは俺には計りかねるが、恐らくは助けた内の一振り以上でも以下でも無い気はしてるからな。だからこそ未だ練度が至らぬ身で焦れてのものと思ってくれれば有難い。

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