短期募集

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1 三─日─月─宗─近
喪失
けして長くはない縁であった、が…久方振りに本意ならん別れの喪失感をひとり味わっている。
それについてはもう、よいのだ。感傷に浸るつもりも、お前に弱音を零すつもりも毛頭無いゆえに。――――ただひとりでいるにはちと心許ない、その一心で慣れん筆を執ったというところだろうか。もし暇をしていると言うのならば俺の傍に寄り、温もりを分けてもらいたい。…いっときでも、お前を必要としていたい。必要とされていたい、のやもしれんなあ。

お前に求めることは、帯を使えること。ぷちろるを使わず描写を付した触れ合いが可能なこと。恋仲がおらんこと、この三点のみだ。甘やかすのを好む者だと嬉しい。
俺の他には一先ず鶴ー丸、一期、髭ー切を筆頭に大方の刀剣を控えさせている。好む名を挙げて貰えたらば呼んでこようか。
お前には、此方よりも背丈の高い刀を優遇に全ての刀剣を。欲を言うならば遭遇率の関係から、燭ー台ー切は避けて貰えると有難い。冷遇という訳ではないぞ。小さき者に見せるにはちと、俺とて矜持が強いのでなあ…憚られるやもしれん。

望みなど薄いと承知だが、待つだけならば赦されるであろう?招待は任意で、互いの名さえあればどのような内容でも構わん。褥に座り部屋からぼんやりと雪化粧の庭を眺める俺に直接声を掛けてきてくれてもよい。お前の顔を見られることを願って、立札を下ろす迄。

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