ゲーム 一日限定
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1 山/姥/切/国/広(極)流れ星雨が地面を濡らして空が少しずつ遠くなる。
太陽は日差しが衰えぬままだが着実に傾いて風は緩く頬を撫でた。もうすぐ夏が終わるんだ。
さっき夜空を見上げていたら星が光って流れていった。そう、流れ星だ。残念ながら願い事は出来なかったが、特別なものを見た高揚感が胸に燻っている。誰かに伝えたくなった。
ちょうど次廊下を通りがかった刀を捕まえて一言二言交わせたら、と考えたんだ。
………流れ星は、魂が、天に還る軌跡と聞く。誰かの大切な誰かが、そのだれかの元を離れたのかも知れない。なんて考えを巡らせて、夏の終わり特有の物悲しさと相まって少し寂しさを覚えたというところもある。流れ星の件は切っ掛け代わりとして、話ついでにほんのひととき肩と頭をくっ付けて同じ夜空を見上げられたら僥倖だ。
堅苦しく語るつもりもない。俺自身がしおらしくなってるんだからそっちがしおらしくても気にならないな。逆に一頻り馬鹿騒ぎして去って行っても良いぞ。深く触れ合いたいなら口説いてみろ。
今も本丸の廊下で待っている。気が向いた刀は声を掛けてくれ。それじゃあ。
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