『if』 - ゲーム一日限定

1 天祥院英智
『if』
もし空を自由に飛べたら、もし宝くじが当たったら。もしも、あのときにああしていたら──だとか。例えを挙げればキリがないけれど。そういった『もしもの世界』の話が、僕はどうも苦手でね。なぜかって、考えてごらんよ？あまりにも非現実的で、無意味だろう。時は金なり、とはよく言ったもので、そんな生産性のない空想に耽ったところで現実はなんら変化しないんだ。当然、過去を変えられるわけでもない。その空想を実現しようと足掻いたところで、実現できる人間なんてのもほんのひと握り。──そう、なにを頭で夢想したところで、机上の空論なんだよ。つまり、すべて無駄なのさ。……と、…ふふ、冒頭から長々と偉そうに話を続けちゃってごめんね？さぞかし鬱陶しかったろう。べつに己の思想を語りにきたわけではないから、どうか許してほしいな。あんな前口上でまだ残ってくれている子がいるのか怪しいところだけど──ねえ、君は前述の話についてどう思う？同意する？否定する？それとも、どちらでもない？いやまあ、なんだって構わないよ。今回肝心なのはそこじゃあない。……ともあれ。単刀直入に言うと、僕と『会話』をしてほしいんだ。その会話に、生産性がなかろうが中身がなかろうが、無意味だろうが構わない。今夜はどうも気分が冴えなくてね？馬鹿なことをしたい気分なんだ。もしも、僕たちが恋人同士だったらどういう空気が流れるのかなぁ？なあんて、くだらない話をするのもいいね。果たしてここまで興味を持ってくれている子がいるのか、甚だ疑問ではあるけれど相手になってくれるのなら、こんな僕にすこしだけ付き合ってほしいな。

──叶うのなら、君の声を、言葉を、僕におくれよ。

▽
条件：規約遵守、帯使用
提供：英智、零、敬人、レオ（募集不問）
2020/3/18(水)0:36
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