器用不器用 - ゲーム一日限定

1 機／械／技／師
器用不器用
人を捜しているんだ。捜す、って言っても、一方的に用があるから捜しているだけなんだけど。ロボにも手伝ってもらったのに見つからないなんて、どこまで散歩に行ってるんだろ。そこで、きっと帰ってきた彼女はこの道を通るから、張り紙をしておくことにしたんだ、我ながら頭がいい。…それから、彼女は目がわるいからこうして人を感知して音声メッセージを流しているってわけ。ふふ、これで君にも気付いてもらえたかな。

捜しているのはヘ／レ／ナ、規約を守って帯が使える君だと最高だね。会いに行くのは僕だけ。お詫びと言ってはなんだけど、この間完成した性転換装置を使って…え？いやいや、君には使えないよ、試験段階だもん。僕が君の前で使うってのはあり。興味があったら教えて。

あ、どうして捜してるのか軽く話しといた方がいいかな。僕はちっちゃい頃から機械弄りばっかりであんまり女の子らしいことも、気の利いたこともできない。君は、…きっととても器用で、誰よりも気配りができる。それゆえに少しだけ、生き辛そうで。根っから不器用な僕と、器用すぎて不器用な君なら、どうにか君も楽ができるんじゃないかと思って、ね。余計なお世話かな、単に僕が君と話したいから、と言えばいいんだろうけど、肩の力を抜いていてほしいから。……は、恥ずかしくなってきた！とりあえずさ、これに気が付いたら僕の部屋に手紙突っ込んどいてよ。部屋の鍵と一言添えるくらいでいいから。鍵は僕が運ぶこともできるしそこは無理しないで。それじゃあね！恥ずかしいこと言ったのは忘れてほしい！
2019/5/1(水)22:20
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