完なり オリジナルBL 受募集

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1 ストラ・ベネット
……兄様。(R-20)
 ――貴方は、見知らぬベッドの上で目を覚ます。
 貴方の感覚ではつい先刻まで、ロ/ン/ド/ンの路上にいたはずだった。身体を起こし、見渡すと、スプリングのよく効いたベッドにかけられた、重苦しいバーガンディの天蓋が目に入る。再び見回すと、部屋の中にはいくつか古めかしい調度品が置いてあるのに気付く。窓は厚いカーテンで塞がれていて、薄暗い部屋を色硝子のランプが仄かに照らしていた。昼なのか夜なのかも全く分からない。
 状況の把握できない貴方は、ベッドから降りようと脚を伸ばす。
 そしてようやく気付いた。貴方の足首は天蓋の堅牢な柱のうち一つに、鎖と足枷によって固定されているということを。ベッドの上、そして限られた周辺での身動きには問題はなさそうだが、逆に言えばそれ以外の自由を完全に奪われていることになる。
 いったい誰が何のために。貴方の脳裏に過った『誘拐』の二文字をさらに鮮明なものにするように、部屋の外で誰かの足音が響いた。こちらへ向かってくるようだ。貴方の目は、自ずとベッドの正面、オーク材の扉へと向けられる。

 真鍮のドアノブが、ゆっくりと、実にゆっくりと回った。
 扉を押して現れたのは――
「……ああ、にいさま。目が覚めたのですね」
 柔らかい微笑みを浮かべる、貴方の弟。





 兄様、どうしてそんな驚いた顔をなさるのです。私は貴方の弟ではありませんか。……ああ、可哀想に。少し混乱なさっているのですね。安心してください、貴方が私のことを分からなくても、私はよく貴方のことを知っていますから。ええ、そうですね……まず、貴方は、

《PL募集条件》
・20↑の女性(裏行為を一部含むため)
・帯、あるいは本宿、gでのやりとりが可能(優遇順 帯>本宿>g)
・一日一通程度のやりとりができる
・一カ月程度の期間やりとりを続けられる
・文章300前後(ロルの形態など問わず)

 ……思い出せましたか?――はい、そうですよ、兄様。貴方と私は兄弟です……腹違いのね。
 兄様も妾腹、私も妾腹。兄様もご存じの通り、私たちの父様は西に広い領地をお持ちの伯爵殿下です。人権とやらが確立された現代だろうと、こんな放蕩が成り立っているのですから、貴族という生きものは不思議――いえ、これは今は関係ございませんね。
 ともかく、私たちの上には本妻腹の別の兄様がおられましたから、私たちは跡目争いとは無縁に暮らしておりましたが――兄様、家から完全に遠ざかっていた貴方はご存じないでしょうね。上の兄様はこのあいだお亡くなりになったのですよ。
 父様はすっかり気落ちなさって、体調を崩されました。このままだと長くは持ちません。家は大騒ぎです……誰がこの家を、伯爵の位と領地を継ぐのかと。
 家の皆さまは、貴方に、兄様に家を継いでいただきたいと考えています。
 ……ふふ、そうおっしゃると思いました。嫌ですよね、兄様は人一倍『貴族』というものが昔からお嫌いでいらっしゃいましたから。
 ですから、私たちはいまここにいるのです。ここがどこか? ……それはまた追々ご説明いたします、兄様。
 兎も角、私は兄様を説得する役目を仰せつかりました。だって兄様が家をお継ぎにならなければ、分家も巻き込んだはしたない騒動になるのは目に見えておりますから。それに、私も兄様以外にこの家は継げないと考えていますし。

 兄様、嫌とは言わせません。
 貴方が今から手に入れようと、そしてみすみす捨てようとしているものは、私が身を切り骨を削るような努力をしても、得られなかったものなのですから。


【自分を監禁する弟を説得 or 恭順して、最終的には監禁状態からの脱出を図るシリアス寄りの設定です。結末、それに至るまでの大筋の流れに関しては要相談】


《募集》
・当Cの腹違いの兄設定。年齢は当Cより上ならば不問。
・国籍は英国、ファミリーネームは『ベネット』に限り。体型、容姿は極端なものでない限り不問。
・『数百年続く伯爵家の跡取りとして推される』人物であるという設定を崩さなければ、どのような設定を追加していただいても構いません。


《当方萌萎》
萌・可→シリアス、仄暗、緊縛・拘束、切断、ソフトSM、多キスハグ、無理矢理、声を抑える、ロルの分割、相談時の半なり……等
萎・不可→死亡、スカ、泣きじゃくり、分割時以外の記号使用

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2 ストラ・ベネット
《提供C》
ストラ・ベネット(Stra Bennett)
24歳、184cm。
容姿>>ゆるく分けられた亜麻色の髪にヘーゼル色の瞳。どちらかといえば母親似の童顔。大学時代はフェンシングの選手だったためそれなりに身体は鍛えられている。スリーピースのダークスーツに黒のトレンチコートを羽織っている。
性格>>基本的には物腰柔らかで聡明。母親が野心家の女だったため、伯爵家の跡取りに選ばれるようあらゆる教養と技術を習得するよう強要されて育った。しかしながら彼の能力は基本的には人並み、もしくはわずかにそれ以上であったために母親からの期待と興味は失せ、結果的に母親からはネグレクトされる。そんな中出会ったのが腹違いの兄である貴C。文句無しの人柄と容姿、そして技量により誰からも愛される彼を見ているうちに、だんだんと「もし自分が彼だったなら」といった歪んだ同化願望を持て余し始める。


 ……兄様? 眠られるのですか?
 致し方ありません。今日一日で色々ありすぎましたし……でも、兄様。それより前にこの紙にサインと、少しばかり書き物を。――ええ、目が覚めた時にまた私のことを忘れてしまわないように。

《初回》
【結末・追加設定の希望】
【貴Cのプロフィール】(詳細歓迎)
【萌萎】
【質問・希望など】(あれば)
【接触ロル】(冒頭の場面に続けて)

(帯の招待に関してはお相手をお願いする方にこちらから送らせていただきます。アイコンは自由、名前は貴Cのものをお願いします)

 さあ、兄様。この紙は貴方に預けておきましょう。私のところへこれを持って現れてくださるのを、楽しみにしています。
 おやすみなさい、兄様。

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3 ストラ・ベネット
sage、とやらで失礼いたします。何人かの兄様から質問を頂きましたので、まとめてお答え致しましょう。

▼時代設定は現代?
 これに関しては私の言い方が悪かった、としか言いようがありません。仰る通りでございます。
▼一ヶ月程度とは
 本来短期のやりとりにしようと考えておりましたが、私の仕事の都合もつきましたし、期間につきましては兄様との相談の上とさせて頂きます。
▼一日一通以上のやりとりは可能?
 構いません。兄様が望まれるのでしたら、多いぶんには一向に。最低でも一日一度はお願いしたいのです。

紙を預けてくださった兄様は、少し返信をお待ちください。もう少しだけ、私に時間をくださいませ。
では、今暫く。おやすみなさい、兄様。

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4 ストラ・ベネット
兄様が見つかりましたので、これにて締切とさせて頂きます。何枚もの紙をどうもありがとうございました。個別にお返事は出来かねましたが……。また、どこかでお会い出来ましたら。

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