完なり オリジナルBL 受募集
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1 画家♂苦い恋の記憶忘れられない人がいる。顔や声もあの日のまま鮮明に記憶の中で残っている。何十年も会っていないのに結局忘れる事は出来なかった。
時は遡る事40年程前だ。当時の私は貧しい家に生まれて8人兄弟の末っ子だった。当然、自分の部屋なんて無くてな…。小さい頃から親しくしていたあなたの家でよく勉強していた。それは言い訳で、本当はあなたに会いたかっただけなんだがね。あなたも単純で分かりやすい私の気持ちに気付いていたんだろうな。
そんなあなたが、ひどく酒に酔って自棄になっている様子で夜遅く、自宅に帰ってきた事がある。私は自ら望んで一夜を共に過ごしあなたを慰めたんだが、あなたにとってはとんでもない過ちとなってしまったようだ。あなたは、過ちに対する責任を取るというかたちで私と恋人関係になったんだ。私は長年の願いが叶って喜んでいたがその日から、あなたはずっと私に申し訳なさそうな態度を取るようになった。
そして、交際を始めて数年の時が経ち私が大学を卒業する頃になって突然「本当に愛する人が俺を迎えに来たんだ。努力をしたがお前を好きになる事はなかった。これ以上偽りの恋愛を続ける事は出来ない」と別れを告げられた。あなたが本当に愛する人と幸せになれるなら、それで良いと私は身を引いた。あなたが私を愛していない事は言われなくても最初から分かっていた。私は大学の卒業を機に故郷の町を去って、それ以降あなたに会う事はなかった。
あなたを失ってから私は仕事に打ち込み、成功を収めたと言っても良いのではないかと我ながら思っている。だが、いくら金があっても分かち合う人が居なければこんなにも虚しいものなのだな。
最近になって私は仕事で故郷の町に帰る事があった。随分前に家族も自宅近くに呼んで住まわせていたから本当に戻るのは久しぶりの事だった。私は真っ先にあなたを探した。どうしているのかずっと気掛かりだったからな。だが、戻るのが遅過ぎたようだ。あなたは数年前に交通事故で他界していた。あなたを知る人を訪ねて亡くなるまでの様子を調べてみたが、どうも私が町を去ってからずっと1人だったようだ。そして、私の成功が雑誌や新聞に載る度とても喜んでいたそうだ。私との交際が続いていると周囲が誤解する程に…。
愛する人と幸せに暮らしていた訳ではないのか…?
私は今でもあなたを深く愛しているのだと自覚するのと同時に、その日から後悔の念に苛まれるようになった。あなたの言う本当に愛する人とは誰だったのか、そもそもそんな人が本当に存在したのか…?何故確かめもせず、あなたの言葉を鵜呑みにして去ってしまったのだと自責の念に駆られ、仕事も手につかなくなってしまった。
それもそのはずだ。今まで描いた絵は全てあなたとの思い出を描いているだけだったのだから。描けなくなって当然だ。
そんな日々が暫く続いたある日、自宅の寝室で普段通りに眠りに就いた時、私の人生が終わろうとしているのをなんとなく悟った。最後の絵を描き切る事が出来ないまま、迎えが来たようだ。もう何も描きたくなかったから丁度良かった。
しかし、そんな願いは叶わず、非情にもまた朝がやってきたようだ。昨夜のあの感覚はなんだったのか…。目を開けると自宅の寝室で寝ていたはずなのに、天井がいつもの見慣れたものとは違う。それに私は老齢になってから持病で視力が悪くなっていたが、今は裸眼でも視界がはっきりしている。それに、なんだかベッドも硬くて寝心地が悪い。ふと隣に目線を向けると誰かが寝ている。私は驚き、派手な音を立てて冷たい床に転げ落ちてしまった。昨夜は確かにパジャマを着て就寝したのに何故か服を着ておらず、下着すら身に付けていない。私はパニックを起こしかけていた。そして私の体は老いて皺だらけの老人のものではなく、丁度あなたと過ごしていた頃の若い姿になっている事にも気付く。この場所は、間違いなくあなたの部屋だ。家具の配置も微かに感じるあなたの匂いも、私の私物で少し散らかっているのもあの日のままだ。ベッドから転落した時に打った腰の痛みがあまりにも鮮明でこれは夢ではなく現実だと錯覚しそうになる。いや、今まで見ていた未来の出来事が長い夢なのではないかとすら思った。
これは死ぬ直前に見る夢なのかもしれない。でも、もしもあなたを幸せにできる可能性が少しでもあるなら、なんだってしよう。
欲を言えば、何かが起こる前に戻りたかったが…、あなたが私に過ちを犯したと考えている翌日の朝のようだ。あなたはまた罪悪感から交際しようと打診してくるだろうが、…私の選択はどうするのが正しいのか…。
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2 画家♂当時の私について
20歳の美大生。189cm79kg。幼少の頃から絵を描くのが好きで数々の賞を受賞していた。生活は非常に苦しく、学費は進学を諦めた兄や姉からの援助で自身も時々工場等で働きながら学校に通っていた。この頃から既に家族からの重過ぎる期待が肩にのしかかっていたし、応える義務があった。この事は貴Cや近所の人間も知っている。貧しいなりに流行のファッションに興味があったが、基本的には予算オーバーで新しい服を購入する事はなかなか難しく、散髪に関しては町で美容師になった姉に頼っていた。そんな暮らしの中でも、自分の明るい未来を信じて疑わないほどの自信家で、どこか不思議な雰囲気を醸し出している芸術家肌の青年。一人称は俺。
現在(未来)の私について
60代の画家。海外への留学など町で暮らしている状態では難しいであろう様々な経験を経て著名人となった。持病で体のあちこちに不調があり、杖をついて歩いている。まだ若い頃は家族を養っている状態だったが現在はそれもなくなり独り身。一人称は私。
あなたに私が望む事は、…当時の私は知りようがなかったが、やむを得ない理由で私を突き放したという事と、仮に私以外に愛する人がいたとしてもそれを理由に別れを切り出すような自分本位な人ではないと言う事だろうか。あの頃の私はあまりに幼く、あなたが嘘をついている可能性を微塵も考えなかったんだ…。それと、知り合ったきっかけはあなたは兄や姉の同級生で私が勝手に懐いていたというところだろう。年上のあなたの方が、当時は色々な意味で少し余裕があったというイメージだ。他の細かい設定はあなたに任せるし、話し合って決めていきたい。
当然だが現在の私が描写の中で登場する事はない。未来が変われば消えてしまう存在かもしれないしな。描写以外の相談も、当時の私が対応する予定だ。媒体は帯でアイコンは姿のわかるものを用意しておくよ。描写数については、何が起こっているのか分かりさえすれば短くても良いが、台詞込みで100文字以上で上限は無しという風にしておこう。豆ロルやプチロルは苦手だから相談時も使わないでくれるとありがたい。それでは、あの日のあなたに会えるのを待たせてもらうよ。自己紹介や質問などやり取りに必要な事を書いて連絡してくれ。また会えるのを楽しみにしているよ。
萎:死、切断、スカ、永久愛無し、属性逆転、喧嘩、ツンデレ、背後干渉、展開相談以外の半会話、意図的な嫉妬イベ、浮気、過度な悲愴
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