1 明花
女性 18歳 大阪

いつかきっと止められる

自傷を止めてだいぶ経ちました。
泥沼の日々、生への執着、様々なものがうごめく日々でした。

初めはリスカで死ねると思ったのがきっかけでした。
だけど所詮は子供の考えで、簡単に脈が切れてしまう程、人間の体は弱っちくないのです。

結局は誰かに気付いてほしかった。
見つけてほしい、ただ誰かに見つけてもらいたい。
だけどそれをするには、自分から伝えないと伝わらない。

気持ちの伝え方が分からない。考えが悶々とめぐり、傷を重ねる。
心はすでに傷だらけで、もうそれ以上傷つく必要はないのに。
傷つき過ぎて、手首の痛みなんか分からない程麻痺していて、心が化膿しているんです。

自傷をする理由は、ストレスの発散場所が自分自身にしか見当たらなかったと言うのもありますが、一番は母に気付いてもらいたかったからなのかも知れません。
結局は愛情に飢えていた。
私はこんなに傷ついているのだと、きっと貴方に気付いてほしかった。


家庭内での酷い時期も過ぎ、余計な考えも起こせない程多忙な時期に差し掛かった時、気付けば私はリストカットを止めていました。

自分の周りに光が見え始め、その時に今まで色んな人に支えられていたことに気付きました。

止めてから気付いたのですが、自傷は確かに誰にも迷惑をかけませんが、自分の大切な人が自身を傷つけていると知った時、私は酷くショックを受けました。

当時から私を支えていてくれた彼氏がいるのですが、あの時の彼の気持ちを聞き、更にショックを受けました。
辛いのは彼も一緒だったのですから。


自傷をして気付いたこと、止めて気付くこと、たくさんあると思います。
自傷が悪い行為とは一概にも言えません。
経験する人にとっては、成長の過程の一部として捉えられるのではないかと私は思います。
1人で抱え込んでしまうのも、自分の気持ちを伝えるのが人よりも少し不器用なだけ。

今まさに悩んでいる人達にも、いつか止められる日が来るのを切に願います。
これ以上、傷つかなくていいんだよって、自分に優しくなれる日がくることを…
[職業]
工場勤務
(W43SA/au)