1 無叶
男 00歳 北海道

俺の世界

生まれた時には何もなかった
いつしかそれが心地よくなった
何もかもが俺のなかでは無だ
全ての人間を

そして自分を

恨み愛し叫び許し哀れみながら
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2 無望
消える
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3 無楽
ある時

ふと硝子の向こう側をみると
そこには自分がいた

そいつは怒る事もなく泣くせずにただそこにいた

俺がじっと見つめみても

そいつの固まった表情はぴくりとも動かなかった

たぶんそいつも何も感じていなかったのだろう

しかしなぜか俺はずっと見続けた
溶けるように虚なその鏡を
引き込まれそうな程に優しいぼんやりとしたその鏡を
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4 無哀
俺は何もかも自分でどうにかしてきた
気に入らないと言われ殴り蹴ってきた奴らがいた
最初は我慢した
でも何かが切れた
もういいか
半殺しにしてやった
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5 無愛
生きる為ならば力で変えなければいけない事に気付いた
だから邪魔するものは全て自分の力で変えてきてやった
だけどそうしていく内に絶対に変えられないものがあるという事も悟ってしまった
いつも遠くばかり見てきた
しかし皮肉な事にそれはすぐ近くにあった
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6 無頼
普通の人間なら小学校低学年に当たるぐらいの年齢か世間一般の子供ならお菓子とかゲームを親にせがんだりしていたんだろうな
だけど俺は一日一日を生き延びるのに精一杯だった
何も口にしない事など日常茶飯事
そういう時は水道水だけで過ごした
それでも久しぶりに口にした水はうまかったし生き返った
でもそんなん言っても所詮ガキだ勿論金など持ってないから
最初に電話を止められた
誰からも来やしないから別に関係ないからどうでもよかった
次はガスを止められた
これなんか料理なんぞしないから本当に関係ない 無意味
次は電気
暗闇は元々好きだったし電気なんかつけた事さえないのでこれも関係ない
次は水
これは少しきつかった
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7 無頼
でも不幸中の幸いにも
近くに小さい公園があった水道もあるしちゃんとトイレまでついてあった
おまけにゴミ箱には誰かの食いかけか知らんが食い物まであった
しばらくの間はなかなか快適な場所だった
その日もいつも通りゴミ箱漁ってたらいつの間にか同年代ぐらいの奴にひそひそ笑われてた
何も感じなかったと思う
気にしないで漁ってたらなぜかサッカーボールぶつけられた
そんでも無視した
そしたらこっちにやってきて囲まれた
ぶたれた 蹴られた しまいには洋服脱がされてこんな公園の中で素っ裸にされた
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8 無信
顔面も思いっ切し蹴られたそしたら顎が外れて何も言えないで口だけぱくぱく動かかしてたらまたゲラゲラ笑われた
もともと垢やシミやらで汚ならしい服だった
そんでも大事な服だった
返ってきた時には泥とそいつらのしょんべんまみれでとても普通の人間が着るものじゃなくなってた
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9 無苦
顎今でも少しおかしい
でも裸でいるわけにはいかなかったし仕方ないから水でずっと何回も洗った
ふと手をみてみたら皮がずるむけて真っ赤になってたでもそんだけ洗ってもやっぱり臭いは落ちなかった臭かった
すぐに湿疹がでてきた
それに自分でも自分が臭かったのがわかってた
普通の人間が風呂なんていうものは真夜中に公園の水で体を流すだけのほとんど意味のないものだったし体中かゆくて眠れなかった
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10 無心
それからしばらくしたらもうかゆみは感じなくなってた
でも夜は本当に寒かったからやっぱり眠れなかった
だから昼間になって日が出てからやっと少しだけ眠るなんて日々が続いた
そんな風にしてその日も昼頃の暖かい時間に眠っていたら耳元で大きな音がいきなりして目が覚めた
顔を上げるとまたあいつらが醜い笑みを浮かべていやがった
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11 無感
そんなんを毎回された
おかげで片耳はおかしくなった今でも聞こえない
顎はまだ時々外れる
もう眠る事さえうまくできなくなった
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12 無喜
耳に砂を入れられた時
あれには流石にびっくりしたな
まあのちに彼ら彼女ら全て残らず処置を下した
全員一本は折っただろうな
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13 無欲
あいつら今頃どうなってんだかな
まあ俺にはどうなっていようとも無関係だが
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14
やられたらやり返す
これだけはどんな相手だろうと形がどうであろうと俺は唯一か絶対に守ってきたはずだ
(ID:AqnRDG)
15
人生なんてのは身の回りで起こる八割の事にどう対処するかで決まる
後の二割は絶対に変わらない
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16 無理
世の中にはそんなの事がそこら中にある
一つのパーツを変えればそれは連鎖する
それでも変化を起こせるのは自分だけなわけはない
他の全てのモノも同じように今この瞬間にも変化を起こしている
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17
そのお陰で根本的には世の中やはり何も変わらない
太宰治
芥川龍之介
藤村操
今まで死んでいった過去の人間達は皆それになんとなくぼんやりと頭で考えなくともその事を悟ってしまったのかも知れない
そもそも人間はその事に気付いてはならななかったのかも知れない
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18
無機質に言うとパソコンと同じか
絶対に変わらない変えてはならない部分が人間個人・人間全体にも同様にある
基本プログラム
遺伝子か。
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19
だが言葉でならどう言い表す事もできる
「あなたは変わらなくていいんだよ。そのままのあなたがあなたらしさなんじゃない」
こんな風に希望的観測ならいくらでも言える
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20
だがそれもまずほとんどの場合ぬるま湯のシャワーでしかないすぐに温度は過ぎ去る
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21
今さんざん俺が騒いでる事などもぬるま湯どころか熱など持たない冷たい水だ
こんなもの誰も欲していないのは明白だ
理論や理屈
そんなものを欲しているならばこんな所に来るはずがない
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22
いやもしかしたら中にはそういう理由で来る人間もいるかも知れない
しかしそんな社会復帰の手段はしかるべき場所や機関に行くべきだろうと思う
でももしかしたらそういう内輪でしかわからない事もあるのかも知れないが
しやはり根底には他の理由があるのではないのか
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23
生まれ変わりはある。
そうでなければ人間は死ぬ必要がないからだ。
永遠に体という媒介は耐えられるわけではないからだ。
永遠を掴む為に動物や植物とは別の形をとり永遠ではないものになり結果、永遠を手にした。
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24
しかし生まれ変わったとしても自分の人生の始まり、つまり出発地点は変わるものではないだろう。
だって変わるのなら全ての人間最終的には同じ経験をするだろうし、なによりも個々の始まりをいちいち変える必要がない。それならみんな同じでいいじゃない。
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25
生まれる為の条件が満たされれば自分としてまた生まれる、ただそれだけだろう。「じゃあなんで何度も何度も生まれなきゃいけねえんだよ」そんなものはなんで人間は人間を好きになるか、なんで水素と酸素が出会うと水ができるのか、そういう事を人間が赤ん坊に尋ねる事に近い。
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26
だけど人間を作るパターンがたった数通りだとは限らないだろう。約二億も数があればほぼ無限に近いとも言えるくらいの出会いもある。
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27
だから死んだら二度とこのごちゃまぜの中から同じ人生が生まれる事はない。
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28
この人生の中で接触した人間達とも再び会う確率はほぼ完璧に0
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29 無我
俺は
自分という存在は
次はどこで誕生するのだろうか。
そうだな・・・
次はもっと自分の中に影響を与えてくれる環境が周りに満ち溢れている事を祈っている。
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30
ニーチェ
彼も結局はただの感情論を捨て切れなかった悲観主義者の末路を如実に示していき死んだ
カミュ
意味を求める。人間の真の最大・最終欲求
ただそれはわかったところでどうにもならない事ではなかったのだろうか

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31
世界は自分がいなくても動くという
確かにその通りだ
これだけ数多の人間がいるのだ
だから何億という組み合わせの中から自分がいつ出ても全く不思議な事ではないなぜなら我々は二つのものが交わり稀に自分としての鍵、つまり条件が揃う事があればただそこに発生するだけに過ぎないものだからだ
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32
「ならば発生源のそいつら全てを消してしまえばいいだけじゃないか」
そうする事でやっと人間には休息が与えられる、はずもない。まず他の人間に排除されるだけである。それに世の中には死というもに対して曖昧だが絶対の恐怖として捉える者がいるのも事実だ。そして仮にそれを実行する事に成功したとしても再び何かが我々を呼び起こす事だろう。我々には永遠の時が与えられたと共にその代償として永遠の時を過ごさなければならないのだ。
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33
死だけではない。
まあこれは人間だけに当て嵌まる事じゃないのだがつまりは動物だ、動物は自分には理解できない、わからないものを恐れる。
そうだな。
リアルタイムに今こうして僕が言っている不可解な事に対して一所懸命に自分の頭の中で否定材料を探している、もしくは関心さえ示していない、そこの君、それこそが今一番手っ取り早い証拠だろう。
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34
しかしながら、それはあなたが意図して自発的に行っている事ではないのだから、あなたのせいではないのだ。
例えば、会話だ。
Xの話に対して→(材料集め、経験→そして感情も含み)→思考するという事、この()の中はどうであれ、これは人間に備わっている最大の武器でもあり、防具でもある。
この後に行動対象があれば行動する。
しかし、これは皮肉な事にも、まずほとんどの人間が自らの意思では支配できない。
極端な話、学校や職場での人間関係と同じだ。
自分に優しい相手に対しては自然と好意を抱くだろうし、逆に自分に対して意地悪な人間には勝手に嫌悪を抱く。
なぜなら表面しか見えないからだ。
小さくて綺麗な魚はかわいい、新海魚など奇怪な魚はほとんどの人間が気味悪がる。
中にはかわいいと言う人間もいるだろう。いわゆるゲテモノ好きという人間だ。だがそれは見ている分にはよくても実際にはそうでない。
つまり人間という生き物は他の生き物がある領域まで踏み込む事は許すがそれより先に立ち入るものにはあからさまに嫌悪感を覚え、逃避するか人間特有の言葉であらわにする。
だけど、動物には言葉を操る脳みそなどないから最終的には逃げる、逃避。
そして結局行き着く先は無関心、向かん心となる。
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35
死がどういうものかなんて誰にもわからない。
だからそれに対して良い、悪い、なんて自分の、希望、憶測、考え方を言うのは自由だ。
結局、人間、死には無関心になれなかった。
(ID:AqnRDG)
36
文学、科学、そんな風に後追いはできないもの。
それが、死。
だって生まれる前から全て人間に平等に用意されていたんだから、そうでしょ?僕にとって死とは家族。
僕が生まれた時にはもう僕の中にいた。
いつ何時も傍にいてくれた。
決して優しい、甘ったるい形ではなかったけれど、たとえどんなに僕が落ちてしまっても唯一見捨てたりしなかった、だけど僕達がへこたれそうな時には何も言わずに背中を押してくれた、それでもだめになってしまった。
そんなどうしようもない僕も最期まで受け入れてくれる、一緒に死んでくれる家族。
だから僕はもう死が恐くない。
(ID:AqnRDG)
37 無帰
会いたい。
ずっと孤独だった僕の子供、本当に可哀相な親。
今やっと迎えに行ける、一緒になれるよ。
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