1 LSD
男 77歳 千葉

暗闇

俺は落ちるとこまで落ちた…後は上がるだけだ!そぅ思った!のは間違いだった。って言うか甘かった……………………………………………………………………俺は南国の青い空の下で太陽が照りつけるブルーの海を気持ち良く海水浴していた。気分は最高だった。晴れ晴れした気分で最高の毎日に輝いていた。ある日、突然!泳ぐ事に疲れた俺は泳ぐ事をやめてしまう…俺の体は海面から姿を消し次第に海中に沈んでいく…海中には流れに逆らって泳ぐ無数の美しい魚達。僕は水の流れに身を任せどんどん流れ沈んでいく…海面が次第に離れていくのがわかる。5メートル・10メートルそれでも僕は動かない。20メートル・30メートルいや?もっとかもしれない…泳ぐどころか、ただ動く気配すらない。俺はまだ大丈夫、まだ余裕、まだ何とかなるさ…そんな事考え時間が経っていった。僕は体はどんどん沈んでいく。いったい?どこまで沈んでいくのか?心の片隅に不安とまだ大丈夫だろう…そんな曖昧な気分でさらに沈んでいく。。。。どの位経っただろぅ。。。フッと気付くとあきらかに太陽の光は少しづつ届かなくなっている事に気付いた。かなり深くまで沈んでいる事に自分も気付いた。そろそろ上がらなきゃ、ヤバいなぁ。。。。でもまだイイか面倒くさいし…さらに俺は海底深く落ちる。さらに深くさらに深く…さらに深く・・・やがて海面からの光は届かなくなり周りは真っ暗になってしまった。。。マズイ!ヤバい!いや!日が暮れて太陽が沈んだんだろう。朝が来ればまた明るくなるさ!まだ大丈夫、大丈夫………‥‥...しかし朝はこなかった…僕は海底深くに沈んで日の光が届かない程の深海まで沈んでしまった事に気が付いた・・・もぅマジヤバい泳がないと!!あれ?あれ?辺りは真っ暗で右も左も!それどころかどっちが上でどっちが下か?360度真っ暗で帰りたくてもどっちが帰り道か?海面はどっちか?進むべき方向すらわからない?しかも泳ぐどころか、怠けすぎた僕の体は思う様に動かない!何故だ?何故か?それは簡単な答えだった。そぅ、それは自分でも答えは解っていたしこうなる事も心の片隅で解ってた。あの日泳ぐ事をやめた日からこの海底に辿り着くまでの長い月日、俺は際限なく薬を打ち続けていた…毎日が薬づけの毎日だった。。コカイン・マリファナ・ハシッシ・LSD・MDMA・シャブ。そう沈んでいくのもヤバい、そんな事わかってた。でも薬があれば毎日快楽の毎日だった。。。しかし今は暗闇しかない。。。深く暗い深海ではい上がる夢を見ながら藻掻いてる。ただ、ただ藻掻いてるだけ!進むべき方向すらわからなく絶望の毎日。戻りたい!戻りたい!今日も明日も明後日も又、暗闇が襲ってくる………‥‥‥......あの青い空の下にもう一度...もぅ一度だけ....光を・・・・・
(ID:不明)
2 渚カヲル
海の深さは心の闇の深さ。醜いね。
(ID:不明)