12 無名さん
忘れてたお

「わ、わたし、頑張りますから、お、怒らないで、ください…。」
花村 愛

-Hanamura Megumu-
♀/20歳/大学生/150cm/B型/#d9dd8b
性格

内向的で気が弱く、常にびくびくと怯えている姿は見ていて可哀想になると誰が言ったものか。泣き虫、弱虫、意気地なしの3つを揃え持った花村は何かと謝罪の回数が多く、他人に少し声を掛けられただけで頭を下げ「ごめんなさい」を繰り返す姿はそう珍しいものでもない。重度のネガティブ思考で口を開けば飛び出すのは「わたしが悪いんです」「わたしのせいで」等後ろ向きな言葉ばかり。いつでも人の目を気にし、日陰でこっそり生きてきたこの女は何しろ被害妄想が激しく、悪い想像をしては一人で勝手に落ち込んでいることもしばしば。口下手でコミュニケーション能力には少々難点があり、挨拶さえもまともに返せない有様だが、最近は小さなことから改善していこうと努力はしているのだとか。

備考

穏やかな両親の元に生まれた一人っ子で、高校卒業までは親元で暮らしていたが、大学進学と共に寮生活を始めている。家事全般に問題は無いが、如何せんコミュニケーション能力が乏しく、初めのうちは同室の少女とも打ち解けられずに苦労したそう。現在は教育学部に所属する2年生で、将来の夢は小学校教諭。目指すにあたり、人と上手く話せない内気な性格を心配した教授の勧めにより、此度星屑町へ足を運んだ。成人してもお酒は体質的に弱いのか一滴も飲めず、煙草も煙を吸うだけでむせる始末。甘いものを好み、苦いものは少々苦手としている子供舌の持ち主でもある。趣味は読書で、最近はミステリー小説を好んで読んでいる。今年に入ってから、同室で親しくしている少女の勧めで髪を明るい色に染めてみたものの、本人が未だ馴染めずに違和感を覚えている様子。

参考ロール

(都会より慣れない路線図とにらめっこし、道中隣に座った人の良いおばさま方に話し掛けられたり、子供の落し物を拾って親子を追ったりと多難な電車旅を終え、漸く辿り着いた星屑町。お世話になっている教授はこの町と何やら縁があるらしく、勧められるがままに訪れてはみたが、いつも己が過ごす場所とは違い空気も澄んでいれば海風も心地よく。此度の課題であるコミュニケーションは来るまでに十分すぎるほど取ったことから既に帰りたい気持ちでいっぱいだったが、この土地の過ごしやすさと無限に広がる青空、そして海を見ればそんな気持ちも何処かへ消えてしまったらしい。すっかり穏やかな気持ちで少し重いキャリーケースを引き、ホテルへ身を寄せる前にまずは海岸沿いを歩くこうと。寄せては返す波を見つめながら、時折すれ違う人にはたどたどしくも蚊の鳴くような声で「こんにちは」なんて挨拶をしてみたりして。なんだかうまく行きそうな気がする、なんて自信が僅か湧いてきた頃に目の前から歩いてきた女性。麦わら帽子が良く似合うその人へも同じように軽く頭を下げ、挨拶を交わしたのだが─どういう訳か、彼女の場合はそれだけで終わらなかったようで。)っは、はいっ!わ、わたしになにかご用でしょうか…?あ、あの、もしかして気に触ることをしてしまったでしょうか…ご、ごめんなさい!(ただ声を掛けられただけだと言うのに、怯えきって頭を下げる姿はどう映っただろうか。あぁ、結局こうなるんだ、なんて直ぐには変われなかった自分を恨むが、目の前の女性は怒るでも逃げるでもなく、優しい笑顔で一枚のパンフレットを差し出すのみ。どうやらアルバイトをしてくれる人を探しているらしい彼女の説明と、それからパンフレットの内容。両方を頭に入れ、少しの沈黙の後に弾き出した答えとは。)…あの、ええと。わ、わたし、やりたいです。その、働かせてもらえませんか…?あ、む、難しいなら構わないのですが…!