16 無名さん
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Fumio Torisu

鳥栖 文緒

興味深いですね、詳しくお訊ねしても?

158p 2/24 O型
風紀委員 新聞部 二年
NL/GL #191970 17.3.15〜


性格
*勤勉が服を着ていると時折揶揄されるように何かと理詰めで物事を推し量るきらいがあり、非合理的な考え方や適当な判断をすることを苦手としている。それゆえに融通がきかず効率を求めるあまりに神経質で冷たい人間であるという印象を与えがちであるが、人並みの情は持ち合わせており一度懐に入れた人物からの頼みごとやお願いごとは断りきれないような一面も。感情の起伏はさほど激しくはないものの好き嫌いは明確な上、良くも悪くも顔にも出やすいタイプ。ポーカーフェイスが得意とは間違っても言えないだろう。委員会の関係もあって学内では品行方正を心がける一環で無駄口はなるべく開かないようにしているのだが、実際のところ私生活での口数は多い方で興味のある分野においては殊更饒舌。

備考
*座学は振る舞いから察せられる程度の成績を修めており実技もこれといった不得手はない。初見で出来ぬものも努力を重ねてそれなりに形にはなるが所謂器用貧乏。目立って得意と称されるものがないのが密かなコンプレックス。誰かから認められたい一心で学内に行き渡る新聞部の記事を書いている部分もあるよう。特に個人で目立った活動はしていないが自身の綴る文字が定期的に新聞となって出されることにやり甲斐を感じている。趣味は読書と映画鑑賞、というありきたりなものだがそこそこ造詣は深い方。休日は図書館か古本屋、映画館のいずれかにいることが多い。幼少時に両親が離縁していて母と兄とは離れ離れに暮らしているが今も交流はあり仲は悪くない模様。甲斐性なしの父には呆れつつこちらも関係は良好。入寮に関しては一悶着あったが結果的に承諾を得た。動物は何でも好き。しかし大体嫌われるので自分からは近寄らないようにしている。本心は動物と仲の良い人物が羨ましい、むしろ妬ましい領域。

ロール
*(カーテンで覆われた窓の外は刻一刻と橙から滲み出した群青に染まっている様子。部活動に勤しんでいた生徒たちもそろそろ顧問から追い立てられる頃合いである。体育館の方から微かに聞こえていた掛け声も今は遠く、撤収の準備に取り掛かっていることが察せられた。自身はというと珍しくちっとも浮かばない記事の流れに行き詰まり、ああでもないこうでもないと頭を捻り並べられた資料に目を通していたのだが様子見にやってきた顧問より退出通告を促されてしまい、残っていた部員たちと渋々帰り支度を始めることになる。日中は幾分気温も上昇したとはいえ、春先のこの時間は肌寒い。カーディガンを忘れた己を呪いながら寒気に震え鞄を手にし、部員たちに挨拶を交わして部室を後にした。幾人かは同じ寮生であるのだが、それぞれ寄り道をする心算もあってか共に帰寮する流れにはならなかった。風紀委員の立場上寄り道の容認は出来かねる。けれど親しい部員たちを糾弾するような野暮はすまいと結果的に黙認してしまい、その後ろ姿を見送ったのちに寮へと歩み出す。複雑な心境で見上げた空はとうに太陽も沈み切り、緩やかに顔を出した丸い月が静かに辺りを照らし出していた。冷える空気を感じながら見つめる内に零れた独白は誰の耳に入ることもないだろう)身内に甘い部分を反省しなくてはいけませんね。


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