19 無名さん
(相手から差し出されたのは己の好物だと気がつくと頬を赤らめ表情をゆるめたが、つい己の性分が災いし思わず怒った様子を取り繕うと顔を背け)い、いらないわよ!(ちゃんと笑顔で受け取りたいのに、あまのじゃくとしか言いようのない自分の性格に思わず表情を曇らると唇をかみしめて。酷く名残惜しげに幾度か相手へと視線を向けつつ)