2 無名さん
(春も近づき、風もなく太陽の光がぽかぽかと暖かい穏やかな日、ふと思い立ったのは“日向ぼっこ”という言葉。思い立てばなんとやら、とジーンズ、長袖の白Tシャツに薄手の黒いロングコートというラフな格好でふらりと緑地公園へと来てみれば、今は春休みということもあり子供連れや中高生達が明るい声を上げている。比較的人の少ない大きな木の根本へと腰を下ろして改めて園内を見渡しはしゃぐ彼らを微笑ましく思いながらも暖かな陽の光にうとうとと微睡み始め、大きな欠伸と共に伸びをしてから後ろの木へと体を預けて/↑)ふぁ、あー……人いっぱい………皆元気だなあ……