21 きょーこたんぱねえ
捲らなくても元々短い制服のスカートは親や周囲の人々にパンツが見えないよう上品に走る方法など教えてもらえなかったお陰でヒラヒラと翻る。黒レースのパンツがチラチラと姿を見せるのだが意識は全て目の前を走る兎だけ。羞恥心やはしたないと思う気持ちは生まれては来ず、背後にいるであろう彼がどう思うかなど露知らず。人波を縫うように走るすらりとした肢体は豹を彷彿とさせるだろうか。ただ真っ昼間にも関わらずギラリと光る双眸は、獲物を見つけた肉食獣そのもの。