21 ヤリツィン大統領◆Feee
一人暮らしをしている大学生の男がいた。
男が住んでいるのはごく普通のアパートだが、たまにおかしなことが起こった。
大学から帰ってくるとカーテンの形やゴミ箱の位置などが微妙に変わっている気がするのだ。
最近は誰かにつけられている様な気もしてきた、流石に気味が悪くなってきた男は大学の友人に相談した。
男が「もしかして...ストーカーかな?警察に言うのが一番良いと思うけど...
警察は実際に被害が無いと動いてくれないって聞くしなあ...どうしよ......。」
と困っていると、友人は「...じゃあ大学に行ってる間ビデオカメラで
部屋を撮影しておいて、もしストーカーが部屋に侵入してるのが撮れたら
そのテープもって警察に行けば良いじゃん、不法侵入してるわけだから
さすがに警察も動いてくれるだろ。」と具体的な解決策を提示してくれた、
やはり持つべきは友!これは良い案だ!と思った男は早速次の日の朝、
部屋にビデオカメラを設置して録画状態のまま大学へ行った。
大学から帰った男は焦った、久々に部屋に違和感がある、「これは期待できる、
マジにストーカー写ってるかも...」と思いながらビデオの録画を止め、再生した。
しばらくは何も写らなかった。
しかし夕方になると、知らない女が包丁を持って部屋に入ってきたのだ。
「...!!!!!!」ビビった男はすぐに友人に電話をかけた、「ヤッベー!写ってる写ってるストーカー写ってる!!!!」
と若干興奮気味に伝え、それからは録画を見ながら友人に内容を実況した。
「ゴミ箱漁ってるよぉ...」「今度は服の匂い嗅いでる...キメェ!!」
今までコイツは何回も来ていたのかと思うと、男は背筋が凍る思いだった。
「これで警察も動いてくれるなぁ」と少しホッとしてると、画面の中の女は押し入れに入った。
「うっわ...押し入れの中に入ったよ、しかもなかなか出てこない......」
などと友人と喋っていると、また誰かが部屋に入ってきた。
男は言葉を詰まらせた。
部屋に入ってきたのは自分だった。
そしてビデオの中の自分はカメラに近付き録画を止める。そこでビデオは終わっていた。