26 無名さん
重怠さを訴える腕を無視してひんやりとした布地を掴み、ゆっくりと立ち上がる。相方へと向き直って上着を差し出す動作や薄く浮かべた笑みは取り繕えても、顔色の悪さと震える声音は如何ともし難い。心の弱さが見せたのだろう幻覚を彼に悟られたくないのは先行を任されたゆえの強がりか、調理室で浴びせられた冷気が未だに効いているに違いないという言い訳が真っ先に頭に浮かんだ)

吐き気は分かるが女の腕運んだだけで重怠い()て
雌化やろこれ