29 無名さん
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Sumire Kunishige

国重 すみれ

ほんとに単純ね。

165p 1/8 B型
文化委員 園芸部 二年
NL/GL #618e34 17.3.16〜


性格
*高 校生らしからぬ落ち着きようは、大人っぽいを通り越し年寄りくさいと何度言われたことだろう。三人のやんちゃな弟に散々振り回されたおかげなのか、いかな る時も平常心を保つことのできるタフな精神力のみならず、一筋縄ではいかない彼らに腕っ節と気の強さまで磨かれたようで、物静かそうな顔つきに反してわり とはっきりと物を言うし、やや生意気。基本的にはおおらかで協調性も高いのだが、警戒心の強さから上っ面だけの付き合いも多く、穏やかな笑みの裏に強かさ を隠し持った一癖も二癖もあるタイプと言えよう。やるからには熟考を熟考に重ね徹底的にやる完璧主義。

備考
*雪ヶ 丘市から遠く離れたところで農家を営む両親のもとに産まれた国重は、朝から日が暮れるまで弟たちを従えて泥んこまみれで野山を駆け回るおてんば娘であっ た。多感な時期を迎えてようやく大人しくなったとは言え、たまに見せる悪戯心はその名残。オンとオフの落差が激しく、他人のためになら張り切るのに自分の こととなると途端に気が抜けて、休日にはボサボサな髪に中学時代のジャージ姿でコンビニに出歩くことはもちろん、日課である早朝の散歩も平気で出来るほど 無頓着である。趣味は共に暮らしていた祖父母に勧められ始めた絵手紙で、半月に一度、家族に宛てて送っており意外にも達筆。肝心の絵は祖父曰く味がある、 弟曰くまあ上手いんじゃない?といったところ。週末は商店街のお弁当屋さんでアルバイトに勤しんでいる。

ロール
*(季 節が冬から草花の芽吹く早春へと移り変わる頃。日も傾きだした午後四時過ぎに吹く風の冷たさを、安っぽくてダサいデザインのくせに通気性だけは抜群な ジャージがダイレクトに伝えてくれる。温かくなると話していた昨日の天気予報へのやり場のない思いを、己の事を不憫に思った友人が貸してくれたマフラーへ 口許をうずめて小さく吐きだせば、寒さで縮こまった体をぐぐっと伸ばして気合いを充填。生徒の往来もだいぶ疎らになってきた玄関前の花壇にて部活動の開始 である。ふかふかとした土の中で眠っていたチューリップは太陽へ向かって大きく葉を伸ばしており、蕾をつけているものもちらほら。水汲み場で水をたっぷり と蓄えてきた大型のじょうろはしっかり両手で抱えているにもかかわらず、春の訪れに浮き立つ心が己の歩みを弾ませ、進む度に大きく波打ってコンクリートに いくつも水たまりをつくりだす。年寄りくさい掛け声を漏らしながら向かうのはスタート地点と決めた花壇の一角であったが、小石に躓いてしまい大量の水が足 元に降りかかって)…どっこいしょ。……あらまあ、どうしましょう。


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