29 無名さん
- 芝 璃早子 -
それは良かったです。ええー、今はそういう男性が好かれる時代ですし、自分を卑下する必要はないですよお、多分真壁君のような男性のことを、草食男子と言うのです!
うーん、私はバレンタインの時に妹の手伝いをするくらいですかねえ。粉を振るったり、バターが溶けないように調理を進めたりするの、途中で飽きちゃうんです。一気に投下して一気に混ぜて一気に焼けるようなものなら私にも出来るかもしれませんがー。
(どうやら無事である事がわかるとほっとしたように頬を緩ませ。本音を織り交ぜた己の見解が自虐ともとれる言葉で返ってくれば少し前に流行った単語をここぞとばかりに使用しどこか得意げに、褒めているつもりなのであろう弾んだ声色で言いきると両手で小さくガッツポーズを作ってみせ。質問には情景を脳裏に浮かべているのであろう、若干声のトーンを落とし苦笑交じりに答え、次いで相手の手中にある端末に視線をやると明らかに自身のそれとは姿形が異なっており、数回カチカチと音を立てて携帯を操作するとバーコードリーダーを起動させ、端末を持つ手のひらを相手へと差し出し)
す、スマホ…真壁君ったら現代っ子ですねえー!はい、起動させましたので、画面をコッチにお願いしまーすっ。