36 無名さん
Chikamasa Nishina
仁科 親雅

統計から行くと今日は…、逆に白。

184p 8/14 B型
保健委員 柔道部 三年
NL/BL #00a381 17.4.22〜

性格
*自分を追い込み極限状態に陥る、寒い目に晒される事を好み、きわどい感覚に酔いしれる、そのおかげで痛い目を見る事も屡々あるのだが…、単刀直入に言えばど変態。とにかく見えない部分に執着を見せ、中でも人の心理には大変興味を持っている。常に裏の存在を感じ、例え裏が無くとも暴きたがる。捻くれ者で物事を曲解してしか見られないと来て、良い事を悪く、悪い事も悪いとする究極のネガティブ心理が働く。嫌味で余計な一言のお陰で修羅場になる事は日常茶飯事、迷惑を被った人は数知れない。然し場合によってはその裏読みが不運回避に繋がったりして感謝される事も。裏しかない発言を揶揄し何時しか"うらない師"と裏で呼ばれる様になり、某部活動へ所属する為の試練などに利用される事もあるらしい。統計が大好きで統計マニアと豪語し「一般的に」と良く口にするがその統計は明らかに一般的ではなく、何処から来ていいるのか誰も知らない。一見粘着質に見えるが飽きるのも早く冷たい印象も強い。

備考
*幼少期、両親の離婚で大好きな母親と離れ経済力のある父に引き取られたがその後間もなくして父が再婚、腹違いの妹二人には懐かれているが義理の母親との溝は埋まらず中学から一人離れに住んでいた。放置されていたと言うと聞こえは悪いがその分何不自由のない自由気侭な人生を送り、自活力は高い。成績は良好、良い事も悪い事も、思った事を口にしてしまう自分は敵を作りやすい、そう自覚してから自衛の為に始めた柔道はとても性に合っていて、中学から今も続いている。力学の応用と言っているが案外ゴリ押しの手段も多く、体は完璧に作られた有段者。小学校の頃授業で行われたカエルの解剖に衝撃を受け、それ以来そう言った物へ傾倒し、釣った魚を捌いたり、犯罪心理を知る為グロテスクな資料を読み漁るように。この頃から人の目を気にしなくなったようだ。最初は周囲から危険思想と思われた行動もやがて正当なものへと進化し、人体構造は勿論脳の神秘や心理までも知りたいと強く望むようになった結果、現在の性格が出来上がった。昨今視力の低下が著しく、授業中や読書する時など必要最低限で眼鏡を掛けている。裏読みは半分挑発の意味も含んでいると言えるだろう、反応を楽しむと言う悪質際まりない趣味は口外していない。

ロール
*(窓際に置かれた飾り気の無い植木鉢の中で陽気な日差しを浴び見事に咲き誇る白い花の群集が、開け放たれた保健室の窓から吹き入る風に小さく揺れる午後。普段から自分の周辺を漂う陰気臭さも吹き飛ばす程の晴天に病の訴えは無く、怪我人もいない。委員会の交流を経て唯一懇意にしている養護教諭が背丈が同じくらいだと言うだけの理由で自分を抜擢し、白衣片手に笑顔で留守番を押し付けて来たのが彼之一時間程前だっただろうか、従う必要は当然なかった。しかし医学を志す自分にとって白衣の誘惑は理不尽な留守番をも受け入れさせる効力を持ち、今の自分の姿に気分は高揚した儘棚にあった複数の医学書をデスクで読み漁り過ごす時間は保健医とすっかりシンクロしている。何気なく捲った本の間からひらり、と、一枚の淡く可憐な彩色で彩られた無防備な紙切れが可愛らしく綴られた文字を露わにし、まるでその恥じらいを知って欲しいと言うように目の前へ舞い降りたのはそれから直ぐの事)……おや、これは。(仕方無くと興味半分の天秤はどちらに傾く事もない儘手に取ったその紙は想像通り矢張り恋文だった。締め括りの日付は今から十年程前、内容からして相思相愛を連想させる関係から擦れ違う日々、見つけて欲しいと願う願掛けのような恋文は察するに十年間想い人に見付からずひっそりと息づいていたのだろう、日本人ならではの謙虚で奥ゆかしい悲壮感が美しい。十年間、医学書を只々飾りにしていた当人の後悔と平和さも又、感じる事が出来た瞬間でもあった。お誂え向きの春の風のいじらしい後押しもあり拾った一枚は敢えて心臓のカテゴリーに挟んで本を閉じ、他の医学書共々元あった場所へと。密かに祈る幸運の行方を知る日は果たして来るだろうか)秘めたる美しさは、秘めているから美しい。幸運を、祈りましょう。……さて、そろそろ部活に行きましょうか。