38 無名さん
(ソファに体重を乗せ凭れ掛かりに顔を伏せ、じんわりと今だ悴む指先をもう片方の親指と人差し指で挟んで血液が回るよう揉み込み落ち着くも束の間。ふと掛けられた声に今しがたまで己以外の人の気配がないと決めつけていたらしく、俯けていた顔を上げた表情に浮かぶのは少々驚きからか目をまん丸く見開かせていたもので。しかしそれも声の主である同級生の姿を認識すると、直ぐ様目尻を下げさせ)
おぉ、松藤ではないか!お帰り!構わんよ、遠慮せず座るといい。
(指し示された箇所を掌で軽くぽんぽんっと叩きながら弾むような歓迎で誘えば、空ける為に反対側へとソファ半分体を寄せ。そうして其方へ視線を向けた事で気づいたらしい彼の鼻を彩る赤みに、此方も同じく外帰りにより染まっているのであろうと容易に想像が働いてか。己の鼻先を指先で突っつく動作を行っては、可笑しげに口端を吊り上げて)
ははっ、お互いトナカイ鼻だな。…松藤も部活帰りなのか?確か所属は…華道部だったように記憶しているが。

>>30これ足りてなくね?
合計数でいいならすまん