39 無名さん
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Shion Sagihara

鷺原 紫苑

下心なんてないわよ、ほんのちょっとしか。

175p 10/16 A型
体育委員 水泳部 三年
NL/BL #867ba9 17.3.17〜


性格
*ざっ くりと纏めれば喜怒哀楽の喜と楽が突出した性格。楽天的と言うべきか、何事も前向きに捉えて簡単には弱音を吐かない。むしろ窮地を茶化すような精神構造の 持ち主である。怒りの沸点も高く、余程のことでもない限り声を荒らげることもない。年相応以上に鷹揚な落ち着きを持つ。それだけで説明が済めば概ね好意的 に受け取ってもらえるだろうが、そうではないのが鷺原紫苑である。飄々と掴みどこがないながらも面倒見は良く、大抵のことはそつなく熟す。人当たりも申し 分ないーーこれであの話し方さえどうにかすればというのは、家族を含めた親しい人達からの共通の評価である。健全な意味で女の子が好きなことを隠すことも なく、また女の子になりたい願望など微塵もないにもかかわらず所謂オネエ言葉紛いを使う理由を本人は「似合っちゃうからよ」とハートマークでも語尾に付き そうなテンションで言い切るが、真偽は不明。ただの悪ふざけが板に付いてきただけである可能性は高い。

備考
*一 人称は「俺」、ふざけている時は「アタシ」や「おねえちゃん」。二人称は「あなた」、苗字か名前にちゃん付けやあだ名など。警察官で厳格な父と専業主婦で おっとりとした母、中学生の弟が六花学園から片道二時間ほどの住宅街にある実家に住んでいる。長男の立ち居振る舞いに関して父からは呆れを、弟からは「キ モイ」と端的で辛辣なお言葉を頂戴してはいるが家族仲はそれなりに良好。入寮は卒業後の一人暮らしの予行練習程度の認識であっさり了承を得た。勉学の成績 は全体で見れば中の上、どうしようもなく苦手な科目も胸を張れる得意な科目も特にない器用貧乏。小学生の頃から続ける水泳が体育のカリキュラムに組み込ま れる夏にだけ輝くとは本人談、部活では個人メドレーの選手。制服は第二ボタンまで外してネクタイを緩め、冬場はブレザーよりもカーディガンのみの日の方が 多い。カーディガンを着る時は掌を隠しておきたい派。

ロール
*(授 業は日本史だった。それも悪いことに興味があって本を読んだことのある時代で解説される出来事はどれも知っているものが多く、よってとても退屈だった。静 謐が保たれた教室に白髪混じりの男性教師の良くいえば淀みのない、有り体にいえば抑揚のない念仏じみた声が通る。それに付随して、チョークが黒板に当てら れるかつかつという硬質な音。響く音はそれだけで、しかも五時限目ともなれば睡魔の強大さは如何ともし難く。鷺原もまたそんな強敵である睡魔に襲われてい るひとりであり、ついていた頬杖をずらして口許に押し当てた拳の裏でこっそり欠伸をひとつ。重い瞼で瞬きしつつ、それでも夢の国に迷い込まないよう暇潰し に指の間でシャープペンをまわす。くるくると調子よくまわしていて、教師の板書が一段落したとき。不意に指が引っ掛かり、シャープペンが物凄い勢いで回転 しながら前の席に座るクラスメイトの耳のあたりを掠めて教師の足許まで吹っ飛んでいった。ぎょっとしたように振り返る前の席のクラスメイトと怪訝そうな教 師、きょとんとしたほかのクラスメイト達からの視線を集めて一瞬自らも惚けて数秒。へらりと相好を崩すと顔の斜め下で手を合わせ、その手に頬を寄せるよう に顔を傾け微笑んで見せて)ごめんねえ、なんか新鮮なシャーペンだったみたい。


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