6 無名さん
この前電車にてあたふたしてるオヤジを発見。
アナウンスにて先頭車両にトイレがあるとの報告有り。
オヤジ先頭車両に向かって進軍。
ケツを引き締めキャットウォーク。
しかし残念ながら途中で通行不可能の車両連結部。
運転席みたいな車両ゆえ通り抜け出来ず。
オヤジは潔かった。
連結部の扉を叩きながら「ビーッッッッッッッッ!!!!!!」という大音量のダップン。
男気溢れると思いきや、「だめだ…だめだ…」と呟き女子高生みたいに女の子座りでヘタリこんだ。
辺りには異臭とオヤジの切ない慟哭のみが溢れていた。
言わずもがな朝のラッシュ時の満員電車。
その人ごみをかき分けかき分けオヤジは前に進んだのだ。
しかし悲しいかな、
オヤジの周りはまるでモーゼのように道が出来つつあった。
隣にいたOLが口からまるでマーライオンのように勢いよく液体を吐き出した。
スープ春雨だろうか。
辺りはオヤジのえもいわれぬカレー臭とOLのすっぱいスープ春雨の臭いが充満してきた。
通学途中の私立小学生であろう子供は大笑いしている。
悟りを開いたダップンオヤジも笑いだした。
OLは泣いている。
あまりに凄惨な状況である。
俺は逃げ出したかったが隣の女子高生が肩にもたれかかって寝ているので動けない。
女子高生のブラとオパイの先っぽが見えてなければ俺はその車両からすぐに退避していたに違いない。
次の駅まではまだ時間があった。
周りはもらいゲロが徐々に増えてきた。
もはやこれまでと俺はオパイを後にした。
今もその後のオヤジと女子高生のピンクの物体のケアの仕方が気になっている。