78 無名さん
あー、どーすっかなァ。(続々と生徒が帰宅する放課後の昇降口、ショルダーバッグを背負い上履きからスニーカーに履き替え、帰る準備は整っているものの空を見上げた瞳に映るのは生憎の雨。辺りを見回すと行き交う生徒の大半が慌てた様子で走っていて。今朝の曇り空を思い出したところで手元に傘が現れる訳でもなく、ため息混じりの呟きと共に頭を掻きつつゆっくりと歩を進めて。軒先で一度足を止め雨の中を駆ける生徒の背を遠目で見た後、右手のひらを空の下へと差し出してみると数秒の内に小さな水溜りが出来てしまい/↑)行けねーこともない、けど…